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こんにちは、もともと鉄道の旅が好きですが、最近は飛行機の旅も好きな山﨑謙です。
東京へ飛行機で行く時、羽田空港を利用することが多いです。
なんせ京急なら最速11分で品川に着けちゃうアクセスの良さ。
しかも2019年10月から410円(407円)だったのが300円(297円)になりましたしね。
コストも時間もかからないので、よく使っています。
一方の成田空港は都心から1時間。日暮里からだと京成スカイライナーで最速36分。
国際線への乗り継ぎやLCCに乗るなら利用しますが、それ以外で利用することはあまりありません。
しかし、その成田空港を経由してでも、移動したい方法を見つけてしまいました。
それは、ANAの2176便伊丹発成田行きを使うこと。
ここではそのANA2176便について紹介しますね。
ANA2176便に乗ってしまいたくなる理由
ANA2176便は伊丹を7時50分に出発し、成田には9時5分に到着します。
飛行機は到着した後、整備をして次の目的地に飛んでいくわけですが、2176便は成田に到着した後どこへ行くのか…。
ここでピンと来たあなたはするどい。
そう。国際線としてロサンゼルスへ向かうんです。
(日によってワシントン・ヒューストンの場合もあり)
▼この日成田に到着したANA2176便は、ANA176便としてロサンゼルスへ飛んでいます
飛行機の機材には国内線用と国際線用があり、同じ形式でも仕様が異なります。
細部の仕様についてはわかりませんが、私でもわかる部分としてはシートが違う。
2176便で使われる機材はボーイング社の777-300という機材です。
(細かい区分がありますがここでは割愛)
国内線777-300のシートマップを見ると、プレミアムクラスと普通席の2クラス。
▼国内線用777-300のシートマップ
一方の国際線777-300ERはファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、普通席の4クラスで全く違います。
▼国際線用777-300ERのシートマップ
もちろん国内線用の機材を国際線に入れることはできないので、この2176便は国際線仕様の機材での運用となるんですね。
しかし、ANAの予約ページを見てみると、普通席とプレミアムクラスの区分しかありません。
▼ANA2176便の予約ページ。区分が普通席とプレミアムクラスしかない
ん?4つのクラスがあるはずなのに2つの区分しかない?
プレミアムクラスはもちろんファーストクラスの席が充てられるとして、ビジネスクラスは?プレミアムエコノミーは?
プレミアムクラスのお金払ったのに、グレード下がってビジネスクラスの席になったら、嫌ですよね。
なのでプレミアムクラスは確実にファーストクラスだけにしなくちゃいけない。
かといって250席ほどあるシートのうち、ビジネスクラスは52席(便によっては68席)、プレミアムエコノミーは24席あり、2クラス制にするためにここを使わないとなると76〜92席もの空席が出てしまいます。もったいない。
ということでこの2176便、なんとビジネスクラス以下はすべて普通席扱いになっています!!
スーパーバリューセールとかやってる場合だと、ビジネスクラスの席に11,210円で座れちゃうんですよ!すごい。。
▼さきほどの予約画面。スーパーバリューは11,210円!!
そのことに気づいて早速予約して乗ってみました。
▼ANA2176便のシートマップ予約画面
2176便に乗ってみた
伊丹空港の2176便となる777-300ER。
国際線仕様ですが、パッと見た感じではわかりません。
▼伊丹空港の777-300ER。
搭乗するとこの感じ。
席が全然違います。
▼入るとすぐ現れるファーストクラス席。ほぼ個室。
私がとったのは「15A」。
普通席扱いですが、シートはビジネスクラスです!!
▼ビジネスクラスのシート
互い違いに配列されるスタッガード方式になっており、伸ばした足は前席のサイドテーブルの下に入れられるようになっているんですね。
よくできています。
足置きオットマンの下は荷物収納スペースとなっています。
17インチタッチパネルタイプのモニターも完備されていますが、2176便ではフライトマップだけが使用可能でした。
ドリンクサービスは普通席同様です。
(※別日に撮影)
房総半島をぐぐぐっと回り込んで…
約50分で成田に到着しました。もっと乗ってたかった。。
2176便のデメリット
機内Wi-Fiが使えない
2176便のデメリットとしてはWi-Fiとそれに付随するコンテンツが使えないこと。
ANA Wi-Fi Serviceのステッカーも貼ってあり、機材自体は対応していますが、国際線向けのWi-Fiシステムになっているので使えないようです。
ただトータルの時間は1時間くらいなので我慢しましょう。
現在は改修されて国際線機材で運航の国内線も使えるようになっているようです。
ビジネスクラスのC列・H列は窓が遠い
私は極力窓側に座りたい人なのですが、ビジネスクラスはスタッガード方式になっているので、C列・H列はサイドテーブル分内側に席があるため、外の景色はあまり見られません。
外を見たい場合は早めに予約して、A列かK列の席を選びましょう。
ビジネスクラスは早い段階で完売することも
複数名だと横並びになれないので、プレミアムエコノミーや普通席を選ぶ場合もありますが、ビジネスクラスの席は割と早い段階でなくなっていきます。
乗りたいと思ったら早めに予約をしましょう。
成田から伊丹へは2179便もある
逆方向の成田から伊丹へは、成田18時5分発、伊丹19時35分着の2179便があります。
▼伊丹行きの2179便
伊丹ー成田間はこの他に2178便成田行き、2177便伊丹行きもありますが、こちらは国内線仕様の飛行機が入るので、座席は通常通りです。
成田からは最安1,000円で都内へアクセスできる
成田から都心方面へはJR東日本の成田エクスプレスや京成スカイライナーなどが出ています。
都心まで1時間と所要時間が短いですが、どちらも特急料金がかかるため、片道2,500円〜3,000円と高め。
特急料金不要の列車だと1,500円ほどで済みますが、こちらは所要時間が1時間半…。
やはり距離が遠いので、割とかかってしまいます。
ただ最近のインバウンド需要やLCCの台頭もあり、新たな交通手段として注目されているのが格安で都心と直結するバスです。
おもに東京駅発着となる「エアポートバス東京・成田」は所要時間約65分で1,000円(※2021年3月より1,300円)。
大崎駅発着となる「成田シャトル」は所要時間72分で1,300円(事前決済で1,000円)です。
渋滞がなければ遅延なく到着できますが、私が乗ったバスは首都高速の渋滞にハマってしまって40分ほど遅れて到着したので、時間に余裕がある時に使うのがいいですよ。
なお、新型コロナウイルスによる乗客減により「エアポートバス東京・成田」は減便、「成田シャトル」は全便運休となっています。詳しくは各ホームページを確認してくださいね。
列車やバスの時間待ちにカードラウンジが使える
ANAの飛行機は成田空港第1ターミナルに離発着します。
第1ターミナル5階にあるカードラウンジ「IASS Executive Lounge 1」は出発時だけでなく、到着時でも以下の対象のカード(主にゴールドカード以上)を持っていれば無料で入室でき、ゆったりとくつろげますよ。
- JCB
- UC
- 三菱UFJニコス
- アメリカン・エキスプレス(日本国内発行のみ)
- オリエントコーポレーション
- エポス
- エムアイカード
- APLUS
- プライオリティパス
- 三井住友トラストクラブ
- トヨタファイナンス
- 楽天カード
- HIS
- Diners Club International
- VELOCE
- Dragon Pass
▼「IASS Executive Lounge 1」の様子
しかもここは缶ビール・缶ウイスキーを1杯無料でもらえてしまいます。
カードラウンジはソフトドリンクフリーのところがほとんどで、このように缶ビールをもらえるカードラウンジは初めてでした。
おつまみもフリーでもらえるのでビール・ウイスキー好きな方にオススメですよ。
▼もらった缶ビールとおつまみ
ただし保安検査場外の5階にあり、列車・バスののりばや搭乗口までが遠いので、時間に余裕をもって利用しましょう。
ANA2176・2179便はわざわざ成田に寄っても乗りたい乗り得な飛行機
伊丹ー成田間をビジネスクラスのゆったり座席で、しかも普通席の料金で乗れてしまうANA2176・2179便を紹介しました。
Wi-Fiやそれに付随するコンテンツが使えない、都心へのアクセスに時間やお金がかかるなどのデメリットもありますが、普通席の料金でビジネスクラスに乗れるのはお得過ぎです。
また成田空港のカードラウンジは出発時だけでなく到着時にも利用でき、さらには缶ビールや缶ウイスキーがもらえてしまう稀有なカードラウンジです。
時間とタイミングが合えばぜひ使ってみてくださいね。
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