交通が便利な阪神間、うちは車を持ってないので、移動はもっぱら電車・バスです。
メインで使っているカードは阪急阪神のSTACIA PiTaPa。
自動で割引してくれたり、乗車ポイントがついたり、土日祝日の同じ日に阪急・阪神の電車を2回ずつ乗ればSポイントを40ポイント、阪急・阪神の電車とバスを2回ずつ乗れば、Sポイントを100ポイントもらえます。
一番お得だと思って使ってきたのですが、よくよく考えてみると同じ日に電車・バス2回ずつ乗ってないし、本当にお得なんだろうかと思い始めました。
実際に計算してみた
そこで今年に入ってから山﨑家で阪急バス・阪神バスに乗った分を計算してみました。
月 | 僕 | 妻 | 合計 | 割引額 | Sポイント付与 |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 1,100円 | 880円 | 1,980円 | 割引なし | 109P |
2月 | 1,320円 | 1,540円 | 2,860円 | 割引なし | 13P |
3月 | 880円 | 660円 | 1,540円 | 割引なし | 7P |
4月 | 440円 | 440円 | 880円 | 割引なし | 4P |
5月 | 3,080円 | 1,540円 | 4,420円 | 200円 | 21P |
6月 | 440円 | 220円 | 660円 | 割引なし | 3P |
7月 | 1,320円 | 1,760円 | 3,080円 | 割引なし | 14P |
合計 | 8,580円 | 7,040円 | 15,620円 | 200円 | 171P |
二人で15,620円も使ってるにも関わらず、割引額はたった200円…。Sポイントの付与も171Pに留まり、ポイント分を考慮しても371円分だけ…。う〜ん…なんでだ…。
PiTaPaの落とし穴「割引は1か月単位でカードごと」
鉄道の回数券の有効期間は主に3か月、バスの回数券や回数カードは有効期間無期限のものが多く、予め買っておけば割と長めの期間があるのでその内に使い切ればOKですが、
PiTaPaの割引は1回の使用ごとに割り引かれる大阪市交通局の地下鉄・バスと南海バス・南海ウイングバス金岡・南海ウイングバス南部を除いては月初から月末までの1か月単位。
阪急バス・阪神バスの場合、2,000円を超えると200円、以後6,600円まで1,000円ごとに100円割り引かれる(以後また2,000円で200円割引の後、1,000円で100円割引のサイクルの繰り返し)ので、専用のICカードhanicaと同じ割引なのですが、PiTaPaの場合は月末が来たらリセットされてしまうのです。
また、PiTaPaは複数人利用や家族間で利用額の合算ができません。
その結果、割引が適用されなかった模様…。
対処策:hanicaを買った
結局、hanicaを買いました。
理由は
- チャージをすればチャージ分は有効期間無期限で使える
- 1枚のカードで複数人利用が可能(PiTaPaは複数人利用不可)
- 大人用であれば記名してあっても別の人も利用可能
- 阪急バス・阪神バス両方で使える(PiTaPaでは阪急バス・阪神バスは別計算)
もし仮に上記の1月から7月までの使用額をhanicaで払っていた場合、二人で14,570円でPiTaPaよりも850円(ポイントを考慮しても679円)お得でした。
うわー、もったいない…。もっと早くhanicaにすればよかった…。
阪急バス・阪神バスでのPiTaPa利用額割引は、2021年9月30日をもって終了
なお阪急バス・阪神バスでのPiTaPa利用額割引は、2021年9月30日をもって終了となります。
お得に乗れるのは「hanica」だけになりますね。
同じケースが他の事業者でも
PiTaPaの割引が1か月単位でカードごと、さらに複数人利用が不可能である以上、同様のケースが他の事業者でも起こります。
回数券、専用の磁気カードを発行している事業者はもちろん、
- 神姫バスのNicoPa
- 奈良交通のCI-CA
- 伊丹市交通局のItappy
- 嵐電のらんでんカード
- 南海バス・南海ウイングバス金岡・南海ウイングバス南部のなっち(※PiTaPaでも1回ごとの割引のため複数人利用でも割引額は変わらず。PiTaPaにない昼割精算のみが対象)
- 岡山電気軌道・岡電バス・中鉄バス・両備バス・下津井電鉄などのHareca
- 三重交通などのemica
- 静岡鉄道・しずてつジャストラインのLuLuCa
以上のICカードもチャージプレミア付きで有効期間が無期限もしくは長めで、複数人利用が可能なので、PiTaPaよりもお得です。
複数のカードを持つことになるので、かさばっちゃいますが、PiTaPaエリアで電車・バスに複数人である程度の回数乗る予定があるなら、迷わずプレミア付きの磁気カードもしくは専用ICカードを手に入れましょう。
PiTaPa頑張れ…
PiTaPa各社でもプリペイドのICOCAやICOCA定期券の発売が発表され、さらには磁気カード「スルッとKANSAI」の終了も発表され、ICカードに統一されるのかと思いきや、
阪急・阪神・北大阪急行・能勢電では引き続き専用の磁気カードの発売が発表されるなど、混沌としている関西の乗車カード事情…。
安いのに越したことはないですが、利用者側として複数のカードを持ったり、いちいち金券ショップに行ってバラ売りの回数券を買ったりするのは本意ではありません。
PiTaPaやICOCAで時間帯や利用回数に応じて回数券同等の割引を自動適用さえしてくれればいいのに…。
既に大阪市交通局や南海バスでは1回目の利用から割引をしたり、制限時間内の乗り継ぎに対して割引をしていますし、専用のICカードで時間帯による割引を行っている事業者もあるので、せめて関西圏内では1枚のICカードで事足りるという状況をつくって欲しいなと思います。
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