▼JR西日本の回数券終了後についてはこちらの記事で
各社で発売終了が相次ぐ回数券ですが、2022年4月26日、ついにJR東日本も2022年9月30日発売分を最後に普通回数乗車券の発売を終了すると発表しました。
2022年9月30日の発売をもって終了となりますが、発売日から3ヶ月有効なので最終利用日は2022年12月29日となります。
回数券の発売終了にともない、交通費が高くなってしまうのですが、Suicaエリア、Suica非対応エリアそれぞれでできる対策があるので、まとめてみたいと思います。
Suicaエリアの場合
Suicaエリアでの回数券の代替はSuicaで列車に乗ることによって得られるJRE POINTの還元受けることができます。
とくに「リピートポイントサービス」はJR西日本や関西の私鉄などと違い、ほぼ回数券と同じ還元率を維持しているところが特徴です。
(うらやましいですけど、いつまで続くことやら…)
同一月内にSuicaで同じ運賃の区間に10回乗ると1回分お得に
Suicaが使えるエリアでは同じ運賃の区間を同一月内に10回乗ると1回分のJRE POINTが付与されます。11回目以降は乗車1回ごとに10%のポイントが付与されます。
回数券と違うのは、東京ー赤羽、東京ー蒲田、品川ー川崎のように、区間が違っても同じ運賃(これらの例では220円)区間であれば、ポイント付与の対象になることです。
日曜日から土曜日まで分が次の日曜日に付与されるシステムなので、貯めた分をすぐ使えるのがいいですね。
ここまで乗らない場合でも、モバイルSuicaなら50円ごとに1ポイント、カードタイプのSuicaなら200円ごとに1ポイント付与されますよ。
Suicaへのチャージでもポイントが貯まる
さらにSuicaへのチャージでもポイントが貯まります。
最強なのはやはりJR東日本のグループ会社が発行する「ビューカード」。
モバイルSuica・Suicaへのチャージ・オートチャージは、チャージ額の1.5%のポイントが付与されます。
もちろんビューカード以外でもSuicaへのチャージでポイントが付与されるクレジットカードがあります。
- エポスカード(0.5%)
- エポスゴールドカード(0.5%・※えらべるポイントアップショップで1.5%)
- リクルートカード(1.2%)
- Orico Card THE Point(1%)
- Yahoo! Japanカード(1%)
この中でのオススメは「エポスカード」。
「エポスカード」自体ポイントの付与率は0.5%でそれほど高くありませんが、「エポスゴールドカード」の「選べるポイントアップショップ」にモバイルSuicaを登録すれば、付与率は1.5%になります。
「エポスゴールドカード」は通常年会費が5,000円ですが、「エポスカード」の利用実績を積むと「エポスゴールドカード」へのインビテーションが受けられます。その場合は年会費が無料なので負担なく使えますよ。
Suicaエリア以外の場合
Suicaエリア以外の場合、Suica自体が使えないのでチャージで付くポイントも意味ないですし、「リピートポイントサービス」も受けられません。
列車に乗るにはきっぷを買うことになりますが、そのさい駅できっぷを買うのではなく、JR東日本のネット予約サイト「えきねっと」を使ってきっぷを予約、予約時に決済すると「ビューカード」なら3%、「ビューゴールドプラスカード」ならなんと8%のJRE POINTが貯まります。
「えきねっと」ではJR東日本だけでなく、JR全線のきっぷが予約ができ、予約したきっぷはJR東日本だけでなく、JR北海道、JR西日本の北陸新幹線の各駅と福井・芦原温泉・加賀温泉・小松・和倉温泉の指定席券売機(JR西日本はみどりの券売機)で受け取ることができますよ。
さらに2022年4月1日からはJR東海の券売機でも受け取れるようになりました。
JR西日本で「えきねっと」のきっぷが受け取れる券売機は北陸地区の一部駅のみで、関西地区の駅では受け取れないのですが、JR東海の米原・京都・新大阪の各駅にある券売機では受け取りが可能です。
ということは「リピートポイントサービス」対象外となるJR東日本以外のJR線のきっぷを買っても「ビューカード」は3%、「ビューゴールドプラスカード」なら8%のポイントが貯まり、乗れてしまいます。すごい…。
ただしポイント付与は1,000円ごと。残念ながら短い区間での購入に恩恵はありません。
なお「えきねっと」サイト内で表示される「獲得予定ポイント」は特急券部分のみに反映されるものなので、きっぷ(乗車券)のみの購入のさいは表示が出ませんが、ポイントは付与されるので、大丈夫ですよ。
ポイントを貯めるにはJRE POINTとの紐付けが必要
これらのポイントを貯めるためにはJRE POINTの紐付けが必要です。
ビューカード、Suica、えきねっとはJRE POINTのサイトへ行き、ポイントを貯める前に紐付けを行っておきましょう。
結論:モバイルSuicaとビューゴールドプラスカードを持っておく
JR東日本の回数券発売終了後は「利用回数ポイント」と「在来線乗車ポイント」が50円ごとに1ポイントでカード型のSuicaよりもお得な「モバイルSuica」(Apple Pay、Google Pay、Mizuho Suicaを除く提携アプリのSuica、ウェアラブル端末のSuicaも含む)と、きっぷの購入で8%のポイントが付く「ビューゴールドプラスカード」(JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードを含む)があれば良いでしょう。
Suicaエリア外では1,000円未満でポイントが付かないデメリットがありますが、2023年の春には青森・盛岡・秋田エリアの44駅でもSuicaが使えるようになりますし、今後JR東日本の全線をSuicaエリアにする方針を2008年発表のグループ経営ビジョンで発表しています。
その後あまり言及されていないのでどうなるかわかりませんし、全線で使えるようになる頃には運賃体系自体が変更されている可能性もあるのでなんとも言えませんが、まずは現在ある普通回数券を使い、発売終了したら「モバイルSuica」と「ビューゴールドプラスカード」の二刀流で行くのが当面の対応策になるかと思います。
なお「ビューゴールドプラスカード」は年会費が税込11,000円かかります。家族会員は1名まで無料なので、家族2名で持つのがコスパ最強です。
JR東日本エリア内に住んでいて利用頻度が多いのであれば、年会費分をポイントで相殺できます。使用頻度を考慮して検討しましょう。
コメント
Suicaエリア外は回数券廃止で特典は受けられないが大都市近郊区間でないので100km越えれば途中下車出来て有効期限が増えるなどいいことあるからいいと思います。自分の最寄り駅も2008年3月14日までSuicaエリア最後の駅(東京近郊区間)から2つ目の駅で横浜までの往復券が4日有効と利便性ありました。今はSuicaエリア(東京近郊区間)なので往復券で2日有効途中下車禁止です。