まさかの発売終了!ICOCAエリア普通回数券終了後の損しない列車の乗り方を考える

JR西日本の普通回数券鉄道・バス
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普通回数乗車券の販売は2022年9月30日ですべて終了しました。

▼JR東日本の回数券終了後についてはこちらの記事で

2021年3月31日、JR西日本から衝撃のプレスリリースが出ました。
ICOCAエリアの普通回数乗車券の発売終了…。

ICOCAエリアにおける普通回数券発売終了のお知らせ
ICOCAエリアにおける普通回数券発売終了のお知らせ
ICOCAポイントサービスの拡充及び ICOCAエリア内の「普通回数乗車券」の発売終了について :JR西日本
JR西日本ホームページ

2018年に京阪神地区で発売されていた「昼間特割きっぷ」が発売終了された時もなかなかの衝撃でしたが、ICOCAエリアではついに普通回数券もなくなるとのこと。

いずれはとは思っていましたが、普通回数券はJR各社で発売されていることもあり、なくなる時は一斉にと思っていたので、JR西日本が単独で発売終了を決定したことにびっくりしました。

普通回数券廃止の代わりに今10%付与されているICOCA利用回数ポイントを15%に拡充するということで、一見お得になるように見えます。

しかしICOCA利用回数ポイントは1月内に11回以上同じ金額の区間を利用しないと付与されないため、恩恵に預かれる人は減ります。

11回目以降も1回分の金額から15%引かれるだけなので、割引は微々たるものです。

ここでは、普通回数券発売終了後の損しない乗り方を考えていきます。

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普通回数券はICOCAの利用回数ポイントよりも条件が緩かった

普通回数券はICOCAの利用回数ポイントよりも条件が緩くお得でした。

普通回数券ICOCA利用回数ポイント(2021/10/1〜)
有効期限購入日から3ヶ月間月初〜月末(1ヶ月間)
お得率  10回乗車で1回無料(9.1%お得)
一部区間では9回乗車で2回無料(18.2%お得)
11回目以降の乗車に15%のポイント付与
(10回目までは0%なので11回乗車では1.3%お得)

表にまとめると上のような感じになりますが、細かくみていきます。

ICOCA利用回数ポイントは有効となる期間が短い。回数乗らないと割引率も低い。

普通回数券の有効期限はきっちり3ヶ月間。例えば4月15日に買った場合はきっちり3ヶ月後の7月14日が有効期限となります。11枚1セットなので、1ヶ月間に3〜4枚使えば使い切れ、9.1%(区間によっては18.2%)お得でした。

ところが、ICOCAの利用回数ポイントは月初から月末までの間に11回乗る必要があり、その11回目の割引も回数券なら1枚タダ(つまりは100%割引)のところ15%割引のみ。結果11回乗車した場合は1.3%しかお得になりません。

1ヶ月同じ区間に26回乗れば普通回数券同等の9.2%、1ヶ月の上限になるであろう62回乗っても12.5%止まりで一部区間の18.2%には届きません。

62回も乗るなら定期券を買ったほうがお得です。

回数券でできていた乗る区間を分割して安くすることが困難に

JRには乗車区間を分割すると安くなる区間があります。

京阪神だと大阪駅を挟んだ多くの区間が対象になりますが、京都ー三ノ宮・元町・神戸がわかりやすいので例として紹介します。

この区間は以下のとおり、大阪駅で分割することで120円も安くなります。

通し京都ー三ノ宮・元町・神戸1,100円
分割京都ー大阪570円+大阪ー三ノ宮・元町・神戸410円980円

普通回数券だと降りる駅の改札機に2枚重ねて投入することで、途中で降りることなく乗車できましたが、ICOCAは改札機にタッチしない限り通しで乗ったと判定されるので、このやり方が難しくなります。

しかも京都ー大阪・大阪ー三ノ宮・元町・神戸の普通回数券は、9回分の金額で11回分乗車できたので、1回分に直すとかなり安くできていました。

普通回数券1回あたりの金額
京都ー大阪5,130円466円
大阪ー三ノ宮・元町・神戸3,690円335円
合計8,820円801円

同じことを2021年10月からのICOCA利用回数ポイントで計算してみたのが以下の表です。分割した合計も載せていますが、そもそも分割がしにくいので一番下に通しの金額も記載しています。

利用金額付与ポイント1回あたりの金額
京都ー大阪6,270円85P562円
大阪ー三ノ宮・元町・神戸4,510円61P404円
分割での合計10,780円146P966円
京都ー三ノ宮・元町・神戸12,100円165P1,085円

京都ー三ノ宮・元町・神戸では普通回数券とICOCA利用回数ポイントでは1回あたり284円も変わってしまいます。

なお、ICOCAには平日10時〜17時と土休日の終日が対象で、4回目以降の乗車に対して30%〜50%のポイントを付与する「時間帯指定ポイント」もありますが、これも大阪駅で分割される区間が対象で、残念ながら大阪駅を挟む区間では対象になりません。

同じ区間に1月に26回乗らない人、大阪駅を挟んで2枚の普通回数券を利用していた人は確実に負担が増えます。

分割でどうしても安くしたいなら1回降りる

今後以前と同じように分割で安くしたい場合は、1回降りましょう。

京都ー三ノ宮であれば、大阪駅で1回降りる。

さらに安くしたい場合は大阪(大阪梅田)ー三ノ宮(神戸三宮)は、多少時間がかかりますが、阪急に乗るという方法もあります。

以下の表は京都ー三ノ宮間を通しで乗った場合と1回降りた場合の比較です。

利用金額付与ポイント1回あたりの金額
京都ー三ノ宮(通し)12,100円165P1,085円
京都ー三ノ宮(大阪駅で1回降りてまたJRに乗る)10,780円146P966円
京都ー神戸三宮(大阪梅田で阪急に乗り換え)9,790円85P(JR分)882円
京都ー神戸三宮(阪急普通回数券)9,470円85P(JR分)853円

大阪梅田ー神戸三宮を阪急にするだけで、1回あたり1,085円だったのが882円となり、阪急を普通回数券にすれば、1回あたりは853円とJRの普通回数券を大阪で2枚に分割して乗った時と40円ほどしか変わらなくなりました。

どうすればできるだけ損せず乗れるのか?

それほど回数乗らないのなら、ICOCAと相互利用できる交通系ICカードでチャージでポイントがつくものがいいでしょう。

私の場合は、JQ CARDエポスゴールド(エポスゴールドカードでもOK)の「えらべるポイントアップショップ」に「JR西日本」を登録した上で「SMART ICOCA」にチャージすることで1.5%。ICOCAなので時間帯指定ポイントや利用回数ポイントも狙えます。

駅での回数券の発売は2022年9月30日ですべて終了しましたが、有効期限となる2022年12月29日までは金券ショップでバラ売りが行われているところがあります。回数券がある間は回数券を利用しましょう。

SMART ICOCAへのチャージでポイントが付くオススメクレジットカード

SMART ICOCAへのチャージでポイントが付くクレジットカードは限られます。

SMART ICOCAにチャージしてポイントが付く私が実際に使っていてオススメなクレジットカードは以下のとおりです。

ほかにはOrico Card THE Point(1%)やYahoo! Japanカード(1%)もポイント付与対象となっていますよ。

個人的には年会費無料のリクルートカードか、エポスカードの利用実績でインビテーションが来ると年会費が無料になるエポスゴールドカードがオススメです。

今後回数券はどんどんなくなる予感、ICカードはチャージでポイントが付くものにしよう

関西では今回のJR西日本だけでなく、京阪でもいちはやく2020年3月31日ですべての回数券利用を終了しました。

京阪の駅に貼り出されていた回数券発売・利用終了とポイント還元サービスのお知らせ(2020年12月撮影)
京阪の駅に貼り出されていた回数券発売・利用終了とポイント還元サービスのお知らせ(2020年12月撮影)

他の関西4私鉄に今のところ目立った動きはありませんでしたが、2022年3月11日、ついに阪神が2022年9月末での回数券発売終了を発表し、2022年8月8日には阪急、能勢電鉄、山陽電鉄も回数券の発売終了を発表。

今後この動きは他社にも波及すると思っていましたら、JRはすべての会社で回数券の発売が終了することになりました。

回数乗車券の発売終了と ICOCAによるポイントサービスの実施について|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社
阪神電気鉄道のニュースリリースです。

関西の私鉄でも阪急は改札機や券売機をかなりのスピードで更新、IC専用の改札機が増えたり、回数券が買える券売機が減ったりしています。

IC専用の改札機が増えた阪急大阪梅田駅3階改札口
IC専用の改札機が増えた阪急大阪梅田駅3階改札口
回数券が買える券売機が4台しかない阪急大阪梅田駅3階きっぷうりば
回数券が買える券売機が4台しかない阪急大阪梅田駅3階きっぷうりば

南海も改札機の更新を機にIC専用の改札機が増えてますし、機械の更新はないものの近鉄や阪神でも既存の改札機をIC専用にするなど、ICへの移行を見据えた動きが出ているように感じます。

IC専用改札が増えた南海なんば駅3階改札口(VISAタッチ導入前の2020年7月に撮影)
IC専用改札が増えた南海なんば駅3階改札口(VISAタッチ導入前の2020年7月に撮影)
かなりの数を磁気併用からIC専用改札機に変更した近鉄・阪神大阪難波駅東改札口
かなりの数を磁気併用からIC専用改札機に変更した近鉄・阪神大阪難波駅東改札口
磁気併用から変更されIC専用改札機が増えた阪神大阪梅田駅東改札口
磁気併用から変更されIC専用改札機が増えた阪神大阪梅田駅東改札口

今のところ総じて言えるのは、JR東日本のポイントサービス以外は付与率が異様に低くなってしまっていることです。

今後回数券がなくなる場合は、1月内に11回以上の乗車が必要、割引は11回目以降の1回分を何%か割引というパターンになってくると思うので、それよりも乗車回数が少ない場合は、今のうちにICカードでのチャージがポイントが付くクレジットカードを持っておいたほうが良いかもしれません。

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