新幹線で東京〜新大阪を移動するならEXグリーン早特3ワイドの「ひかり」がおすすめ

グリーン車の車内 移動術
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東海道・山陽新幹線の予約サービスである「エクスプレス予約」が、2017年9月2日リニューアルされました。

また9月30日には既存のクレジットカードとSuicaなどの交通系ICカードを紐付けてICカードで乗車できる「スマートEX」もスタートしました。

これらのサービスの利用者は早特商品という大変お得な商品を購入できるのですが、特に利用が多いであろう東京ー新大阪はEXグリーン早特3ワイドになって終日「のぞみ」のグリーン車も乗れるようになっても「ひかり」をおすすめしたいというお話です。

※早特商品の購入にはエクスプレス予約(東京ー博多で利用可、年会費1,100円)
またはスマートEX(東京ー博多で利用可、年会費不要)への加入・登録が必要です。

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「早特商品」とは?

乗車日の3日前の23時30分までに予約をすると通常よりも割安な金額で乗車することができます。
以前は会員本人しか利用できませんでしたが、2017年9月のリニューアルとスマートEXのスタートにより、複数人での利用も可能となりました。

EX早特3とEXグリーン早特3ワイド、EXこだまグリーン早特3などがあり、それぞれ設定区間と利用できる列車・設備が異なります。

EX早特3(旧:EX早特)

設定区間:東京・品川・新横浜〜岡山・福山・広島・徳山・新山口・小倉・博多、名古屋・京都・新大阪・新神戸〜小倉・博多・熊本・鹿児島中央、博多〜熊本・鹿児島中央
対象列車:終日の「のぞみ」「みずほ」「さくら」
対象設備:グリーン車
(※博多〜熊本・鹿児島中央については「EX早特3」で普通車指定席・グリーン車ともに利用が可能)

EXグリーン早特3ワイド(旧:EXグリーン早特)

設定区間:東京・品川・新横浜〜京都・新大阪・新神戸
対象列車:終日の「のぞみ」と「ひかり」
対象設備:グリーン車のみ

EXこだまグリーン早特3(旧:EXこだまグリーン早特)

設定区間:東海道新幹線(東京〜新大阪)各駅相互間(※隣接する駅同士に加え、東京〜新横浜、三島〜静岡、静岡〜浜松、豊橋ー名古屋の相互間を除く)
対象列車:終日の「こだま」
対象設備:グリーン車のみ

※この他にもEX早特21ワイド・EX早特28ワイド・EX早特7やEXのぞみファミリー早特3、EXこだまファミリー早特3などがありますが、ここでは割愛します。

特に東京〜新神戸はEXグリーン早特3ワイドがお得!

その中でもEXグリーン早特3ワイドのおねだんが下記。

区間EXグリーン早特3ワイド
(通常のきっぷとの差額)
東京・品川↔名古屋13,050円(▲1,910円)
東京・品川↔京都15,400円(▲3,640円)
東京・品川↔新大阪15,940円(▲3,650円)
東京・品川↔新神戸16,380円(▲3,980円)
新横浜↔名古屋12,390円(▲1,910円)
新横浜↔京都15,070円(▲3,300円)
新横浜↔新大阪15,600円(▲3,660円)
新横浜↔新神戸16,080円(▲3,950円)

表のとおり東京・品川・新横浜〜京都・新大阪・新神戸の割引率が異様に高いんですね。

通常、エクスプレス予約を使っていない人が東京〜新大阪を普通車指定席で買うと14,720円(時期により200円の増減あり)。
ということは普通車指定席の料金に1,220円の上乗せでグリーン車に乗れちゃうわけです。

「ひかり」は2017年3月のダイヤ改正で、ほとんどの列車が速く快適になった!

でも、EXグリーン早特は乗る駅を朝6時台に出発する「のぞみ」だけであとは「ひかり」だけ。

残念ながら東京〜新大阪での「のぞみ」の早特設定は21日前の予約で朝6時台と11時台から15時台の普通車指定席に乗れるEX早特21だけ。

終日「のぞみ」に乗れるEX早特は設定がありません。

「ひかり」なんて途中駅いっぱい停まっておせーやんというあなた。
前回の超☆超IC早特の記事でも書きましたが「ひかり」は意外と速いんです。

東京〜新大阪の所要時間

下り新大阪方面

・基本
東京7時3分発ひかり501号から17時33分発ひかり653号までのすべてのひかり号と、
18時33分発ひかり657号、19時33分発ひかり661号は2時間54分。

・イレギュラー
東京6時27分発ひかり631号新大阪行きは3時間。

東京18時3分発ひかり655号新大阪行き、東京19時3分発ひかり659号新大阪行きと、
東京20時3分発ひかり663号新大阪行きは3時間6分。

東京20時33分発臨時ひかり665号新大阪行きは2時間51分。

上り東京方面

・基本
新大阪7時18分発ひかり638号から、19時48分発ひかり522号までの、
すべてのひかり号は2時間54分。

・イレギュラー
新大阪6時9分発ひかり634号は2時間57分。
新大阪6時36分発ひかり636号は3時間6分。
新大阪7時36分発ひかり640号は3時間6分。

新大阪20時27分発ひかり666号と、新大阪20時45分発ひかり668号は2時間42分

東京発は朝6時台の1本と18時以降の3本、新大阪発は6時から7時にかけての2本に3時間以上かかる列車がありますが、それ以外は2時間51分〜57分と3時間を切ります。
のぞみの所要時間は2時間22分〜2時間30分。30分しか変わりません。

特に新大阪20時27分発のひかり666号と、新大阪20時45分発ひかり668号は、最速の2時間42分!のぞみと20分しか変わりません。
ひかりは意外と速いんです!

また「ひかり」だとコンセントついてないやつ来るやん問題も2017年3月4日のダイヤ改正で全ての定期ひかりがN700系になり、その心配はなくなりました。

▶️平成29年3月ダイヤ改正について[PDF]|JR東海

それでも7時〜19時までの東京駅毎時33分発、新大阪駅毎時18分発がおすすめの理由

今までは7時〜19時までの東京駅毎時33分発、新大阪駅毎時18分発の列車しかN700系じゃなかったので、強くおすすめしていましたが、このダイヤ改正により列車設備や所要時間の差異は少なくなりました。

しかし、個人的にこの列車をおすすめしたい理由があります。それは新横浜〜豊橋(小田原〜名古屋)間無停車!

実はひかりには2つの停車パターンがあります。

列車東京駅発車時刻東京品川新横浜小田原三島(熱海)静岡浜松豊橋名古屋岐阜羽島米原京都新大阪新大阪駅発車時刻
500号台毎時3分毎時48分
600号台毎時33分毎時18分

東京駅毎時3分発、新大阪駅毎時48分発500番台は新横浜を出ると三島(もしくは熱海)、静岡、浜松、名古屋、京都に停車。
一方、東京駅毎時33分発、新大阪駅毎時18分発の600番台は東京を出ると品川、新横浜と停車し豊橋まで無停車もしくは小田原に停まって名古屋まで無停車、名古屋から各駅停車。

つまり600番台の方が無停車区間が長く、「のぞみ」気分が味わえます(※個人の感想です・笑)。

前は所要時間も600番台のほうが早かったのですが、2020年3月のダイヤ改正でその差はなくなりました。

それでも新大阪行きなので寝てしまっても大丈夫という安心感もあり、すべてのひかりがN700系になっても、時間差がなくなった今でも個人的にはおすすめです。

※なお新大阪発着なので、新神戸発着では利用できません

「ひかり」のグリーン車は空いているので快適

「のぞみ」よりも遅いからか、「ひかり」は空いています。

IMG_7812写真は2015年の7月の月末の平日、9時ぐらいに乗った「ひかり」新大阪駅発車前のグリーン車の様子。めっさ空いています。

途中、名古屋までの各駅に停まるのでもちろん乗客は増えますが、窓際の席がいくらか埋まるくらいなので、快適に過ごせます。

ただ、「スマートEX」も早特に対応したこと、訪日外国人客向けの「ジャパン・レール・パス」が「ひかり」「こだま」しか使えない(2023年10月以降、追加料金を払えば「のぞみ」の利用も可能に)ので、利用者が大幅に増える可能性があります。

注意点

1.新幹線区間で打ち切り計算になる

通常の乗車券だと「東京都区内↔大阪市内」のように新幹線を降りても同一都区内、市内の在来線の駅までそのままの運賃で行けますが、「EXグリーン早特3ワイド」をはじめとするエクスプレス予約のICカード、スマートEXでの乗車は運賃計算が新幹線に乗る区間で打ち切りになるので注意が必要です。

例えば新宿〜大阪の場合、東京〜新大阪と同じ運賃+指定席特急料金の14,720円で乗れるところ、新幹線区間以外の新宿〜東京(IC198円、切符200円)と新大阪〜大阪(160円)の運賃が別にかかるということです。

今回のEXグリーン早特の場合は300円ほど高くなってしまいます。

新宿〜東京(IC208円、切符210円)+東京〜新大阪(15,940円)+新大阪〜大阪(170円)=16,318円〜16,320円

2.早特商品の設定除外日がある

2017年9月2日のリニューアルに伴い、通年で利用できていた早特商品に設定除外日ができてしまいました。

2023年度の早特設定除外日は以下のとおりです。

2023年度のエクスプレス予約・スマートEX早特設定除外日

エクスプレス予約スマートEX
GW4/28(金)~5/7(日)4/28(金)~5/7(日)
お盆8/9(水)~8/16(水)
8/19(土)~8/20(日)
8/9(水)~20(日)
年末年始12/28(木)~1/8(月)12/28(木)~1/8(月)

2021年度と2022年度は、「エクスプレス予約」「スマートEX」とも設定除外日は統一されていましたが、2023年度は2020年度までと同様に「スマートEX」より「エクスプレス予約」のほうが設定除外日は少なくなっています。

年会費無料のスマートEX、早特商品はまさかのエクスプレス予約と同額!

スマートEXは年会費が無料なだけに通常のきっぷよりも200円ほどの安さにとどまりますが、驚いたのが早特商品の価格設定。

なんと1,100円の年会費がかかるエクスプレス予約と全く同じ金額で購入可能です!

なので乗る回数が少ない、早特商品しか使わない、急な変更の予定がないのであれば、年会費が無料のスマートEX一択になります。

3つの予約サービス、どれを選ぶか

プラスEX会員を別サービスと考えると3つのサービスになりますが、迷った場合は以下を参考にすると良いです。

・東京ー新大阪を年間6往復するなら「エクスプレス予約」
→グリーンプログラムで普通車指定席の料金でグリーン車に乗れる。

(※2023年12月31日乗車分でポイント付与終了・2024年6月30日予約分で完全終了)
・東京ー新大阪6往復未満で直前の変更予定が少なからずある場合は「エクスプレス予約(プラスEX会員)」
→グリーンプログラムがない代わりに、クレジットカードの対応ブランドが増える
・東京ー新大阪6往復未満で直前の変更予定がなく、早特商品をメインで使うなら「スマートEX」
→年会費無料、手持ちのICカードで改札を通れる。早特商品は有料のエクスプレス予約と同じ価格

詳しくはこちらの記事にまとめています。

まとめ

普通にグリーン車に乗ることを考えればかなりお得なEXグリーン早特。

3日前までに旅行予定が決まっていて、30分の余裕が持てるのなら、ぜひEXグリーン早特で「ひかり」のグリーン車を使ってみてください。

ちなみにエクスプレス予約・スマートEXで新幹線に乗るとさらにお得なことがあったりしますが、それはまた別記事で。

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