東海道・山陽新幹線の予約サービスは「スマートEX」より「エクスプレス予約」をおすすめしたい4つの理由

スマートEX・EX予約パンフ 移動術
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こんにちは、鉄道の旅好きな山﨑謙です。

私は関西に住んでいるので、東海道・山陽新幹線をよく利用します。

2007年、仕事の都合で静岡に引っ越すことになり、東海道新幹線を使うことが多くなったのを機会にエクスプレス予約が使えるJR西日本のJ-WESTカード(エクスプレス)に申し込みました。

そして2017年にサービススタートした「スマートEX」にも登録しています。

東海道・山陽新幹線の予約サービス「スマートEX」は無料で登録できてスマホで予約ができて、持っているICカードで改札通れるので本当に便利ですよね。

ただ実際に使ってみるとそんなに使わない人でも年会費1,100円の「エクスプレス予約」に登録しておいたほうがいろいろといいなぁと感じたのでその理由を4つ紹介します。

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スマートEXは年会費無料だけど制約があるので、エクスプレス予約のほうがストレスなく使える

最初に結論を書いてしまいますが、エクスプレス予約のほうがスマートEXよりストレスなく使えるんですね。

以下にエクスプレス予約のメリットをまとめました。

  • 年会費はかかるが乗車料金が安いので東京ー新大阪1往復でもとが取れる(2023年9月29日予約分まで)
  • タッチできるICカードは別で用意されるので、その地区のカードが使える
  • 早特商品の使える期間・空席数が多い
  • 予約集中時でもサイトに繋がりやすい

私もスマートEXには登録したものの、結局はエクスプレス予約ばかりを使っています。

では詳しくみていきましょう。

理由1.エクスプレス予約は乗車料金で年会費の元が取りやすい

スマートEXとエクスプレス予約の大きな違いに年会費と乗車料金の違いがあります。

年会費はエクスプレス予約が1,100円なのに対して、スマートEXは無料。

乗車料金は東京―新大阪で見ると、スマートEXが14,520円なのに対して、エクスプレス予約は13,620円です。

片道900円の違いで、往復利用なら1,800円と1往復するだけで年会費の元が取れてしまいます。

しかもエクスプレス予約は年間通して、乗車料金が統一されているのに対して、スマートEXは時期に応じて価格が変動します。

年末年始の帰省にスマートEXで東京―新大阪を利用する場合は、繁忙期料金で200円増しとなり14,720円。

エクスプレス予約との差は1,100円にもなります。

こう考えると年会費がかかっても常に安く乗れるエクスプレス予約のほうがお得ですね。

2023年9月30日予約分からはエクスプレス予約のお得さ激減…

2023年9月30日予約分からスマートEX、エクスプレス予約ともに割引額が縮小されます。

東京―新大阪の乗車料金は、スマートEXは据え置きで14,520円なのに対し、エクスプレス予約は14,230円となり、片道の差額は290円に。

またエクスプレス予約にも超繁忙期・繁忙期・閑散期料金が加算されることにより、通年でスマートEXとの差額は290円となります。

年会費1,100円をもとを取るには東京―新大阪を4回乗車する必要があります。

そこまで乗らないのなら、年会費無料のスマートEXで良くなるかもしれません。

理由2.エクスプレス予約は交通系ICカード1枚でもEX-ICカードとの2枚重ねでも使える

2021年3月6日からエクスプレス予約でも全国10の交通系ICカードが使えるようになりました。

エクスプレス予約を申し込むと乗車専用ICカードとしてEX-ICカードもしくはプラスEXカードが送られてきますが、今持っている交通系ICカードと2枚重ねで改札を通ることができるので、使い勝手はそう変わりません。

▼2枚重ねで改札を通過できるEX-ICカード

PiTaPaと重ねて改札を通過

私自身関西ではチャージの要らないPiTaPaを使い、関東ではオートチャージができてJRE POINTも貯まるSuicaを使うのでこのほうがありがたかったりします。

新大阪駅ではPiTaPaとEX-ICカードを2枚重ねてタッチ乗車したあと、東京駅に着くまでに重ねるカードをSuicaに変えて使っていますよ。

スマートEXだと紐付けられるカードが1枚だけなので、この芸当はできません。

理由3.エクスプレス予約のほうが早特商品に関する制限がゆるい

私はエクスプレス予約の早特商品をよく利用していて、東京―新大阪では「EXグリーン早特」をよく使っています。

この早特商品はスマートEXでも同額で利用ができてしまうので、年会費無料のスマートEXのほうが一見お得そうに見えますが、実はスマートEXの早特商品は制限がキツくなっているんです。

スマートEXは予約できる早特商品の席数が非常に少ない

スマートEXで早特商品が予約できない一方で、エクスプレス予約では予約できるというケースが多くあります。

早特商品を確実に予約したいならエクスプレス予約を使いましょう

▼エクスプレス予約では空いているEXグリーン早特

空きがあるエクスプレス予約

▼スマートEXでは売り切れ

空きがないスマートEX

エクスプレス予約のほうが早特商品設定除外日が少ない

早特商品はゴールデンウィーク、お盆、年末年始と利用できない期間があります。

2021年度と2022年度までは、エクスプレス予約もスマートEXも早特商品の設定除外日は一緒だったのですが、2023年度からは2020年度までと同様に、エクスプレス予約よりスマートEXのほうが早特商品の利用できない期間が長くなっています。

 エクスプレス予約スマートEX
ゴールデンウィーク4/28(金)~5/7(日)4/28(金)~5/7(日)
お盆8/9(水)~8/16(水)・8/19(土)〜8/20(日)8/9(水)〜8/20(日)
年末年始12/28(木)~1/8(月)12/28(木)~1/8(月)

理由4.エクスプレス予約は予約集中時でもすぐログインできる

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など混雑時の予約開始時は、アクセスが集中して繋がりにくくなります。

これはエクスプレス予約でも過去にお得な商品が発売された時にも繋がりにくくなったことがありましたが、スマートEXは予約集中時にアクセス制限がかかるんですね。びっくりしました。(全然スマートちゃうやん…)

以下の画像は同じタイミング(2018年7月12日19時29分)で予約画面に飛ぼうとした時のスクリーンショットです。

この7月12日というのは1ヶ月後の8月12日の乗車分の予約初日、つまりお盆の帰省で予約が集中するタイミングなんですね。

スマートEXは「8分待って」の表示なのに対して、エクスプレス予約は何事もなく予約画面にアクセスできました。

▼「8分待て」と言うスマートEXのログイン後画面

スマートEX待ち画面

▼何も出ず速攻で予約画面を出すエクスプレス予約

エクスプレス予約の予約画面

ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの混み合う時期の予約はできればサササッと済ませたいところですが、まさか予約ページの表示まで8分かかるとは…。

現在は事前予約サービスもあるので、比較的繋がりやすくはなりましたが、それでもスマートEXよりエクスプレス予約のほうが繋がりやすいです。

▼2020年1月4日分の予約開始日となった2019年12月4日もスマートEXは混雑。

使用頻度は少ないもののこれらの時期に帰省で使いたいと思っているならスマートEXよりもエクスプレス予約をおすすめします。

エクスプレス予約は2種類ある

「エクスプレス予約いいなぁ」と思って申し込もうとすると立ちはだかるのが、2種類あるエクスプレス予約どっちを選べばいいのかという問題です。

JR東海エクスプレス・カード、JR西日本のJ-WESTカード(エクスプレス)、JR東日本のビューカード。

これら3つのカードを持っている人だけが使えるのがエクスプレス予約(通常会員)

それ以外のカードで使えるのがエクスプレス予約(プラスEX会員)です。

どちらも年会費は1,100円ですが、違いはグリーンプログラムの有無。

東京―新大阪を年に6往復するなら、エクスプレス予約(通常会員)をおすすめします。

1,000ポイント貯めると普通車指定席の料金で、のぞみ号のグリーン車に乗れますよ。
(グリーンプログラムは2023年12月31日乗車分をもってポイントの付与が、2024年6月30日の予約分をもって終了)

なかでも東海道・山陽・九州・北陸の各新幹線と西日本・四国・九州の特急列車がお得になり、ポイントも貯められるJ-WESTカード(エクスプレス)がおすすめです。

6往復もしないのであれば、逆にもったいないので今持っているカードで使えるエクスプレス予約(プラスEX会員)を選びましょう。

またメインの移動を飛行機にしている人は、エクスプレス予約(プラスEX会員)にして、航空会社のクレジットカードを紐付ければ決済金額に応じて飛行機のマイルが貯まるのでおすすめですよ。

エクスプレス予約(プラスEX会員)が使えるカードかどうかは、以下のサイトで確認してくださいね。

カードナビ
JR東海の公式サイト。駅/きっぷ/TOICA/エクスプレス・カードのご利用や、企業・IR・採用情報・資材調達、観光・おでかけ、イベント、キャンペーンなどをご案内しています。「エクスプレス予約」会員お申込手続きのページです。お客様がお持ちのジ...

家族で帰省することが多いならエクスプレス予約は通常会員のほうがいい

東京―新大阪を年に6往復しないなら、エクスプレス予約(プラスEX会員)のほうがいいと書きましたが、もし家族で新幹線を使って帰省することが多いのなら、エクスプレス予約は通常会員のほうがお得ですよ。

その理由はグリーンプログラムのポイントがザクザク貯まるから。

エクスプレス予約通常会員のグリーンプログラムのポイントはおとな・こどもの区別なく予約した席数で決まります。

仮に東京ー新大阪を家族3名で往復した場合、90ポイント×3名×2回乗車で540ポイント!

▼新大阪ー新横浜の家族3名の往復で540ポイント貯まる

新大阪ー新横浜の3名往復で540ポイント貯まる

つまりもう1回3名で帰省すれば1,080ポイント貯まり、のぞみグリーン車1回乗車分のポイントが貯まってしまいます。

エクスプレス予約なら早特商品の席数もスマートEXより多いので、常にお得に利用できますよ。

今まで複数名乗車の際にICカードは使えませんでしたが、2021年3月6日からはあらかじめ使うICカードを指定しておけば、複数名でもICカードでの乗車ができるようになりました。

引き続ききっぷに引き換えての乗車もできますよ。

その場合は乗車7日前以降にあらかじめ引き換えておくか、エクスプレス予約専用の受取機を利用して混雑を回避しましょう。

▼エクスプレス予約・スマートEX専用の受取機

エクスプレス予約・スマートEX専用の受取機

グリーンプログラムは2024年6月30日予約分をもって終了

エクスプレス予約(通常会員)の特権だった「グリーンプログラム」ですが、2023年12月31日乗車分をもってポイントの付与が終了、貯めたポイントの利用も2024年6月30日予約分までとなります。

代替となるサービスは東海道新幹線(東京―新大阪)は「EXポイント」、山陽新幹線(新大阪―博多)は「WESTERポイント」、九州新幹線(博多―鹿児島中央)は「JRキューポ」とそれぞれの会社のポイントに変更され、東京―新大阪の普通車指定席利用の場合、スマートEXとエクスプレス予約(プラスEX会員)では41ポイント、通常のエクスプレス予約では83ポイントが付与されます。

通常のエクスプレス予約のほうが2倍のポイントが付くとは言え、6往復で4,860円分のグリーン車が使えたのに対して、2023年9月30日以降は498円分しかポイントが付かないので、還元率はほぼ10分の1です。

年に1回(2023年9月30日以降は年4回)でも東海道・山陽・九州新幹線に乗るならエクスプレス予約を使おう

エクスプレス予約は年会費はかかりますが、乗車料金が安い、早特商品の設定除外日が少なく予約できる席数も多い、混雑時もサイトにすぐ繋がるなど、意外なメリットが多くありました。

どうしても年会費や乗車料金の安さだけに目が行きがちですが、こうして細かい部分を見ていくとエクスプレス予約のほうがお得ですね。

ストレスなくお得に使いたいならエクスプレス予約を選びましょう!

コメント

  1. ぐりまる より:

    スマートEXは早得だけを使うのであればいいのですがそうでなければ損しますよね。
    例えば品川〜新大阪ではなく恵比寿〜梅田のような乗り方をしていまうと間違いなく損します。東京や大阪のエリアが適用しないからですね。これはエクスプレス予約でも同じですがe特急券でカバーできますがスマートEXではこのようなことはできませんね。
    もっとも私はApple Pay使っててビューカードもってますからエクスプレス予約一択しかないですね。ビューカードやJ-WESTカードだとグリーンプログラム対応してますね。一般的なクレカでもプラスEXは使えるそうですが、グリーンプログラムは不対応ですし、使えないクレカも多いですね。楽天カード、ヤフーカード 、エポスカード、セゾンカード、ファミマTカード、オリコ カードザポイントなどがそうです。

    ちなみにビューカードには、ビックカメラカード、JALカード、ルミネカード、JREカード等があります。ちなみに私はJALのビューカードです。

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