毎年のように書いている交通系ICカード全国相互利用のエリア確認。
●2014年
【2014年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2015年
【2015年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2016年
【2016年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2017年
【2017年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2018年
【2018年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2019年
【2019年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2020年
【2020年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2021年
【2021年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
●2022年
【2022年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
今使えるところはそれぞれのサイトに載っています。
●相互利用
JR北海道Kitaca、JR東日本Suica(仙台、新潟、首都圏)、関東私鉄PASMO、JR東海TOICA、中部私鉄manaca[PDF]、JR西日本・JR四国・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道ICOCA、関西私鉄PiTaPa、JR九州SUGOCA、九州私鉄と函館nimoca、福岡はやかけん
●上記カードの片利用(下記カードは上記エリアでは使用不可)
札幌SAPICA、岩手・宮城odeca(※2023年7月1日以降相互利用可能[PDF])、仙台icsca(※仙台Suicaエリアは使用可能)、新潟りゅーと、岡山Hareca、広島PASPY(※2025年3月までに順次終了)、高松IruCa、熊本くまモンのIC CARD、長崎エヌタスTカード、沖縄ゆいレール(ゆいレール以外のOKICAエリアでの使用は不可)
しかし使えないところとこれから使えるところはまとまってないので、今回も最新の情報をまとめていきます。
- 使えるようになったエリア
- 2023/1/10〜:ちばレインボーバス(印西市小林線・滝野循環線)
- 2023/1/27〜:大阪バス(俊徳道駅・近畿大学東門前線、新大阪駅・帝国ホテル・ホテルニューオータニ線、御堂筋線)
- 2023/1/28〜:群馬県高崎市市内循環バス「ぐるりん」、高崎アリーナシャトル、榛名地域循環バス「はるバス」
- 2023/2/1〜:瀬戸内クルージング(尾道〜瀬戸田航路)
- 2023/2/25〜:弘南バス(一般路線バス全線)
- 2023/2/25〜:福岡県芦屋町コミュニティバス「芦屋タウンバス」
- 2023/3/1〜:十和田観光電鉄(高速バス・スクールバス・十和田市街地循環バス以外の路線バス全線・三沢市コミュニティバス「みーバス」)
- 2023/3/1〜:大阪府河南町コミュニティバス「カナちゃんバス」
- 2023/3/6〜4末にかけて順次:岩手県交通(都南営業所管内路線:中央線、ふれあいランド経由川久保線、飯岡駅工業高校線の一部、新庄線、乙部線、津志田線の一部、新庄循環線、孝仁病院線、太田線の一部、日赤経由川久保線、新庄墓園臨時バス[季節運行]、長岡線の一部、中央循環線、盛南ループの一部、ゆいとぴあ東線の一部、手代森イオンモール盛岡南線、都南イオンモール盛岡南線、都南盛南線)
- 2023/3/9〜:秋北バス(大館市、北秋田市、上小阿仁村の一般路線バス)
- 2023/3/10〜:秋北バス(鹿角市、小坂町の一般路線バス)
- 2023/3/11〜:瀬戸内クルージング(尾道〜鞆の浦航路)
- 2022/3/13〜:名阪近鉄バス(養老町オンデマンドバス、輪之内町デマンドバス、大垣競輪場線、大垣伊吹山線、にしみのライナー及びにしみのライナーリレーバス、名神ハイウェイバス、 名古屋伊吹山線と高速バスを除く全線)
- 2023/3/17〜:大阪バス(伊丹エアポートリムジン)
- 2023/3/18〜:相鉄・東急新横浜線(羽沢横浜国大ー日吉)
- 2023/3/22〜:石見交通(大阪線を除く全線)
- 2023/3/25〜:防長交通(周南市、下松市、光市を運行する全路線と徳山ー柳井線、徳山ー岩国線、徳山ー堀線、徳山ー防府線の全線、山口市コミュニティバス、萩循環まぁーるバス、高速バス防府・徳山ー広島線、高速バススーパーはぎ号[新山口駅ー東萩駅線])
- 2023/3/25〜:湖国バス(米原市内発着の路線:近江長岡線、伊吹登山口線、長岡登山口線、梓河内線、米原工業団地線、米原多和田線)
- 2023/3/25〜:堀川バス
- 2023/3/27〜:福岡市地下鉄七隈線(天神南ー博多)
- 2023/4/1〜:JR西日本山陽本線(徳山ー下関)・山口線(湯田温泉・山口の2駅)
- 2023/4/1〜:岡山県津山市コミュニティバス「ごんごバス循環線」(東循環線、西循環線、小循環線)
- 2023/4/1〜:本四バス開発(路線バス・高速乗合バス全線)
- 2023/4/1〜:鳥取市100円循環バス「くる梨」
- 2023/4/1〜:愛知県大府市コミュニティバス「ふれあいバス」
- 2023/4/1〜:茨城県取手市コミュニティバス(東南部ルートを除く)
- 2023/4/1〜:愛知県東海市コミュニティバス「らんらんバス」
- 2023/5/27〜:JR東日本(青森・岩手・秋田の一部駅)
- 今後使えるようになるエリア
- 2023/8/26〜:宇都宮ライトレール(全線)
- 2023年度末〜:北大阪急行南北線延伸線(千里中央ー箕面萱野)
- 2024/春〜:JR東日本奥羽本線(かみのやま温泉ー村山)・左沢線(東金井ー寒河江)※仙台エリアとして追加
- 2024/春〜:JR北海道函館本線(函館ー新函館北斗・岩見沢ー旭川)
- 2024年度〜:アストラムライン(PASPY終了に伴うICOCAの導入)
- 2024年度〜:JR九州長崎本線(鍋島ー江北)・佐世保線(大町ー佐世保)・大村線(ハウステンボス)※福岡・佐賀・大分・熊本エリアとして追加
- 2025/春〜:長野市、須坂市、飯綱町、高山村、小川村のアルピコ交通・長電バスの一般バス路線全線および乗合タクシーと一部の市町村営バス(現行ICカード「KURURU」を代替)
- 時期未定:JR東海在来線全線(身延線・飯田線・高山線・中央線・紀勢線・参宮線・名松線・美濃赤坂支線)
- 使えそうなのに使えないエリア
- 2023年以降の動向
使えるようになったエリア
2023/1/10〜:ちばレインボーバス(印西市小林線・滝野循環線)
(【小林線・滝野循環線】全面リニューアルのお知らせ|ちばレインボーバス)
2023/1/27〜:大阪バス(俊徳道駅・近畿大学東門前線、新大阪駅・帝国ホテル・ホテルニューオータニ線、御堂筋線)
(2023年1月27日大阪バスの一部路線にICOCAを導入します|JR西日本 [PDF])
2023/1/28〜:群馬県高崎市市内循環バス「ぐるりん」、高崎アリーナシャトル、榛名地域循環バス「はるバス」
(「ぐるりん」等における交通系ICカードの利用開始について|高崎市)
2023/2/1〜:瀬戸内クルージング(尾道〜瀬戸田航路)
(尾道―瀬戸田航路 令和5年2月1日より交通系IC利用開始|瀬戸内クルージング)
2023/2/25〜:弘南バス(一般路線バス全線)
(地域連携ICカードの導入について|弘南バス)
(「MegoICa」のカードデザインとサービス開始日について|弘南バス)
2023/2/25〜:福岡県芦屋町コミュニティバス「芦屋タウンバス」
(芦屋タウンバスでnimocaが使えるようになります(令和5(2023)年2月25日~)|北九州市交通局)
(芦屋タウンバスが利用しやすくなります!~交通系ICカード「nimoca」導入~|福岡県芦屋町)
2023/3/1〜:十和田観光電鉄(高速バス・スクールバス・十和田市街地循環バス以外の路線バス全線・三沢市コミュニティバス「みーバス」)
(Towada SkyBlue Pass|十和田観光電鉄[PDF])
(交通系ICカード|青森県三沢市)
2023/3/1〜:大阪府河南町コミュニティバス「カナちゃんバス」
(カナちゃんバスにICカードシステムを導入しました(3月1日)|大阪府河南町)
2023/3/6〜4末にかけて順次:岩手県交通(都南営業所管内路線:中央線、ふれあいランド経由川久保線、飯岡駅工業高校線の一部、新庄線、乙部線、津志田線の一部、新庄循環線、孝仁病院線、太田線の一部、日赤経由川久保線、新庄墓園臨時バス[季節運行]、長岡線の一部、中央循環線、盛南ループの一部、ゆいとぴあ東線の一部、手代森イオンモール盛岡南線、都南イオンモール盛岡南線、都南盛南線)
(都南営業所管内路線への地域連携ICカード「Iwate Green Pass」サービス拡大について|岩手県交通[PDF])
2023/3/9〜:秋北バス(大館市、北秋田市、上小阿仁村の一般路線バス)
2023/3/10〜:秋北バス(鹿角市、小坂町の一般路線バス)
2023/3/11〜:瀬戸内クルージング(尾道〜鞆の浦航路)
(尾道―瀬戸田航路 令和5年2月1日より交通系IC利用開始|瀬戸内クルージング)
2022/3/13〜:名阪近鉄バス(養老町オンデマンドバス、輪之内町デマンドバス、大垣競輪場線、大垣伊吹山線、にしみのライナー及びにしみのライナーリレーバス、名神ハイウェイバス、 名古屋伊吹山線と高速バスを除く全線)
(名阪近鉄バスでPiTaPaがご利用可能に!|PiTaPa)
(交通系ICカード全国相互利用サービスを始めます さらにPiTaPaなら面倒なチャージも不要です!|名阪近鉄バス [PDF])
2023/3/17〜:大阪バス(伊丹エアポートリムジン)
(伊丹エアポ-トリムジン3/17よりIC系カ-ドご利用開始!!|大阪バス)
2023/3/18〜:相鉄・東急新横浜線(羽沢横浜国大ー日吉)
(相鉄・東急直通線 開業日に関するお知らせ|相模鉄道[PDF])
(東急新横浜線 2023年3月18日開業予定|東急電鉄)
2023/3/22〜:石見交通(大阪線を除く全線)
(石見交通 路線バスへの交通系ICカード「ICOCA」導入について|JR西日本[PDF])
(交通系ICカード「ICOCA」導入について|石見交通[PDF])
2023/3/25〜:防長交通(周南市、下松市、光市を運行する全路線と徳山ー柳井線、徳山ー岩国線、徳山ー堀線、徳山ー防府線の全線、山口市コミュニティバス、萩循環まぁーるバス、高速バス防府・徳山ー広島線、高速バススーパーはぎ号[新山口駅ー東萩駅線])
(2023年3月防長交通の路線バスにICOCAを導入します|JR西日本[PDF])
(3月25日 路線バスに交通系ICカード「ICOCA」を導入します|防長交通[PDF])
2023/3/25〜:湖国バス(米原市内発着の路線:近江長岡線、伊吹登山口線、長岡登山口線、梓河内線、米原工業団地線、米原多和田線)
(米原市内を起終点として運行するバス路線で ICOCA 利用開始!◇2023 年 3 月 25 日(土)より利用エリアを拡大しサービス開始|湖国バス[PDF])
2023/3/25〜:堀川バス
(堀川バス株式会社「nimoca」導入および一部乗車券の販売及び割引制度の終了について|堀川バス[PDF])
(2023年3月25日(土)から堀川バスのご乗車にnimocaがご利用いただけるようになります!|堀川バス[PDF])
2023/3/27〜:福岡市地下鉄七隈線(天神南ー博多)
(七隈線(天神南駅~博多駅)の開業日が決定しました!|福岡市地下鉄)
2023/4/1〜:JR西日本山陽本線(徳山ー下関)・山口線(湯田温泉・山口の2駅)
(2023年春 山口県内のICOCAエリアを拡大します!|JR西日本[PDF])
(在来線(山口エリア)および山陽新幹線でのICカードサービス拡大〜2023年4月1日(土)スタート!〜|JR西日本[PDF])
2023/4/1〜:岡山県津山市コミュニティバス「ごんごバス循環線」(東循環線、西循環線、小循環線)
(令和4年10月14日 市長定例記者会見〜ごんごバス循環線へのICOCA導入について|津山市)
(津山市コミュニティバス「ごんごバス」にICOCAを導入します|中鉄北部バス[PDF])
2023/4/1〜:本四バス開発(路線バス・高速乗合バス全線)
(2023年4月 本四バス開発 路線バスへのICOCAシステム導入について|JR西日本[PDF])
(2023年4月1日 本四バス開発路線バスへの ICOCA導入について|JR西日本[PDF])
(※因島ー尾道線、因島・尾道ー広島線【フラワーライナー】、因島ー福山線【シトラスライナー】、福山ー松山線【キララエクスプレス】については本四バス開発運行便のみ利用可能)
2023/4/1〜:鳥取市100円循環バス「くる梨」
(令和3年度1月臨時補正予算(案)の事業別概要(一般会計)(都市整備部)|鳥取市役所総務部行財政改革課[PDF])
(鳥取市100円循環バス「くる梨」へのICOCA導入について|JR西日本[PDF])
2023/4/1〜:愛知県大府市コミュニティバス「ふれあいバス」
2023/4/1〜:茨城県取手市コミュニティバス(東南部ルートを除く)
(コミュニティバスで交通系ICカードが利用できるようになります|茨城県取手市)
2023/4/1〜:愛知県東海市コミュニティバス「らんらんバス」
2023/5/27〜:JR東日本(青森・岩手・秋田の一部駅)
(北東北3県におけるSuicaご利用エリアの拡大について〜2023年春以降、青森・岩手・秋田の各エリアでSuicaをご利用いただけるようになります〜|JR東日本 [PDF])
(2023年5月27日(土)北東北3エリアでSuicaがデビューします!|JR東日本 [PDF])
今後使えるようになるエリア
2023/8/26〜:宇都宮ライトレール(全線)
(宇都宮地域における「地域連携ICカード」を利用したIC乗車券サービスの提供に合意しました|JR東日本[PDF])
(芳賀・宇都宮LRTについてのお知らせ|芳賀・宇都宮LRT 公式ホームページ)
(2023年8月26日開業!芳賀・宇都宮LRT|芳賀・宇都宮LRT 公式ホームページ)
2023年度末〜:北大阪急行南北線延伸線(千里中央ー箕面萱野)
2024/春〜:JR東日本奥羽本線(かみのやま温泉ー村山)・左沢線(東金井ー寒河江)※仙台エリアとして追加
(山形県におけるSuicaご利用駅の拡大について|JR東日本[PDF])
2024/春〜:JR北海道函館本線(函館ー新函館北斗・岩見沢ー旭川)
(ICカードKitacaエリアを拡大します!|JR北海道[PDF])
2024年度〜:アストラムライン(PASPY終了に伴うICOCAの導入)
(広島高速交通株式会社におけるICOCAおよびICOCA定期券の発売について|広島高速交通[PDF])
※2025年3月までに終了するPASPYの代替として導入予定
※交通系ICカードは現在でも利用可能
2024年度〜:JR九州長崎本線(鍋島ー江北)・佐世保線(大町ー佐世保)・大村線(ハウステンボス)※福岡・佐賀・大分・熊本エリアとして追加
(西九州エリアにICカード乗車券「SUGOCA」を導入します!|JR九州[PDF])
2025/春〜:長野市、須坂市、飯綱町、高山村、小川村のアルピコ交通・長電バスの一般バス路線全線および乗合タクシーと一部の市町村営バス(現行ICカード「KURURU」を代替)
(長野地域における「地域連携 IC カード」を利用した IC 乗車サービスの提供について|JR東日本[PDF])
時期未定:JR東海在来線全線(身延線・飯田線・高山線・中央線・紀勢線・参宮線・名松線・美濃赤坂支線)
(最新の技術を活用した経営体力の再強化〜より安全で、より便利で、より快適な鉄道を目指して〜|JR東海[PDF])
使えそうなのに使えないエリア
全国各地にエリアが広がってきており、使えないエリアは減ってきました。
すべてを網羅することはできないのですが(このページも情報提供をいただきながら更新しています。ありがとうございます。)「あれ?この会社全国共通ICカード使える会社なのにここは使えないの?」というケースがありまして、特にひっかかりそうなところだけ紹介します。
関東Suica・PASMO導入エリアでのSuica・PASMO以外利用不可路線
- 関東鉄道(鉄道線)
- 千葉都市モノレール
中部エリア
- 伊豆箱根鉄道駿豆線
- 名鉄蒲郡線(三河鳥羽ー蒲郡)
- 名鉄広見線(明智ー御嵩)
※蒲郡線は吉良吉田駅、広見線は新可児駅ののりかえ改札口で対応可能
関西PiTaPa加盟社でのICカード利用不可路線
阪急バス宝塚すみれ墓苑線、神姫グリーンバス(神河町地区)、ウエスト神姫(宍粟市の一部)、姫路城ループバス、多可町のぎくバス(西脇直行バスを除く)、宍粟市しーたんバス(宍粟市内完結路線)、関西空港発着のリムジンバス(なんば発着の日本交通便、守口・天満橋発着の京阪バス・大阪シティバス便、寝屋川・枚方・くずは発着の京阪バス便、高野山、徳島・淡路島、高松発着の全便)、大阪・神戸ー淡路島間高速バスのうち山陽バス、みなと観光バスの担当便と淡路交通の大阪・洲本線(阪急観光バス便を含む)、淡路・徳島線。
岡山エリア
● PiTaPa加盟社のICカード利用不可路線
中鉄バス総社地区と御津・建部コミュニティバス
●Hareca以外利用不可
宇野バス全線、中鉄バス国道180号方面・吉備中央町方面
※Harecaエリアですが、PiTaPa・ICOCAも使用不可なので注意!
沖縄エリア
●OKICA以外利用不可
ゆいレール以外のバス・タクシー
2023年以降の動向
2022年は回数券の発売終了が相次ぎ、JR東日本がQRコード乗車券の導入を発表。またJR東海も全線へのICカード導入を発表するなど、「脱磁気券化」の布石が見られた1年でした。
一方で広島のICカード「PASPY」は2025年での廃止が決定。
アストラムラインは代替として「ICOCA」の導入を発表。
広島電鉄はQRを含めた新たな乗車サービスを検討中とのことで、ICカードそのものの設備投資が経営の重荷になり、ICカードサービス自体が廃止されるという新たな課題も出てきました。
この記事を執筆してから数日後には公式発表ではないものの、岐阜バスの独自ICカード「ayuca」が2024年度を目処に「manaca」へ移行されるニュースや福井鉄道やえちぜん鉄道にも2025年までに「ICOCA」を導入し、全国相互利用対応カードに対応とのニュースも入ってきています。


早い段階で導入された独自ICカードとして遠州鉄道の「ナイスパス」や北陸鉄道の「iCa」などがありますが、「ayuca」が「manaca」へ移行する動きを見せたことにより、今後の動向を注目したいところです。
北東北では地域連携ICカードの導入が進む反面、各地でQRコード乗車券やVISAやJCBなどのコンタクトレス決済での乗車できる場所が増えており、ICカードは「非接触」グループとして、需要に応じて事業者が選んでいくかたちになりそうです。
個人的に楽しみにしているのは、2023年春導入予定、関西待望の「モバイルICOCA」。
2020年10月に最初のリリースが出てから2年半…。ようやく導入日が2023年3月22日に決定しました。


しかし、導入当初はAndroid端末だけ。
導入が早くまだApple Pay対応機種がなかった「モバイルSuica」は参考になりませんが、すでにApple Payで出ていた状況でリリースされた「モバイルPASMO」を参考にすると以下のとおり。
- 2020年3月18日:Androidでサービススタート
- 2020年8月6日:Apple Pay対応を発表
- 2020年8月28日:「記名式PASMO」「PASMO定期券」の「モバイルPASMO」への移行スタート
- 2020年10月6日:Apple Payでサービススタート
ということで、Apple Pay対応は秋ぐらいになるんじゃないでしょうか?また現在はできない物理カードの移行もいずれできるようになると予想しています。
なお関東ではSuicaはJR系・PASMOは私鉄系と分かれており、連絡定期以外でJRのみのPASMO定期券、逆に私鉄のみのSuica定期券は現時点ではありませんが、関西ではJRだけでなく一部を除いて私鉄でもICOCA定期券の発行やICOCAへの乗車ポイント付与が行われている(行われる予定)ため、スマホ上で手軽に定期券の購入やチャージが可能になるであろう「モバイルICOCA」はかなり使い勝手が良くなるのではないかと思っています。
ただ、最近京都市交通局が発表した、新しいポイント制度は「現時点でモバイルICOCAは対象外」としていますし、今回の「モバイルICOCA」のリリース内「(3)モバイル ICOCA でご購入いただける定期券の種類等」の項目内に気になる記載があります。
(前略)当社駅の窓口や券売機においてICOCA定期券として発売していない定期券(ICOCAエリア外の区間の定期券、当社線を含まない他社区間の定期券など)は、モバイルICOCAでは購入できません。
JR西日本公式サイトのニュースリリースより
(中略)
モバイルICOCAでは、バス・地方鉄道事業者が発売するバス等の定期券の購入、利用はできません。当該事業者の定期券発売所等での発売も行いません。
「当社(=JR西日本)駅の窓口や券売機」「バス・地方鉄道事業者が発売するバス等の定期券」
非常にまどろっこしい書かれ方ですが、仮に当社駅の窓口や券売機ということになれば、JR西日本を含めた区間の定期券のみしか買えません。「バス・地方鉄道事業者が発売するバス等の定期券」というのも、近江鉄道バスや四日市あすなろう鉄道などの券面に表記されないタイプの定期券のことを言っているのか、近鉄や京阪なども含めたことを言っているのかはっきりしません。
いずれにせよ、ポイントの導入や定期券の発行は各社足並みが揃わない可能性を示唆しているところが気かがりです。
そこはぜひ通常のICOCAと同じサービスをと利用予定者の立場としてはお願いしたいところです。

あともうひとつ心配なのは「PiTaPa」。
利用額割引などPiTaPaの真骨頂であったはずの登録なしでの割引が各社で相次いで終了。
残ったところでもICOCA同様ポイント付与制に変更されるなど、PiTaPaならでは魅力が激減。
ポストペイに関しても「モバイルICOCA」のスタートでこれも優位性がなくなります。
PiTaPaを発行するスルッとKANSAIではQRコードを利用したデジタル乗車券の開発に着手。
▶️QRコードを活用したデジタル乗車券の開発着手について|スルッとKANSAI [PDF]
ニュースリリースには「ICカード乗車券とともに」との記載があるので大丈夫だとは思いますが、場合によってはPiTaPaの廃止もあるのでは?と思う動きになってきています。
個人的にはPiTaPaはチャージレスで使えて便利で愛用しているので、PiTaPaならではのメリットを活かして、できれば全国でポストペイ利用できて欲しいところ。
とくに地方や長距離乗車ではポストペイの威力が発揮されるはずです。
Suicaみたいな感じで「地域連携PiTaPa」とかできれば、チャージ機置く必要もないですし、費用も安く導入もしやすそうだなと思うのですが、そうかんたんにはいかないんですかね。
ともあれ2023年、利用者にとって便利なサービスが拡大されることを願っています。
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