昼間特割きっぷ(昼特きっぷ)終了後の損しないJRの乗り方

昼特きっぷ終了案内 鉄道・バス
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普通回数券終了後についての記事はこちら↓

2018年9月30日発売分をもってJR西日本の京阪神地区で発売されていた昼間特割きっぷ(昼特きっぷ)の販売が終了となりました。

金券ショップでも取り扱いがあり、駅での販売終了後もしばらくは販売されていましたが、多くのお店で最長有効期限の2018年12月29日を待たずに販売終了となっています。

昼特きっぷの販売終了後、どの方法で乗ればお得なのかを考えてみました。

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昼特きっぷも回数券もないのでお得に乗れるのはICカードだけ

JR西日本のICOCAエリアでは以下の全国10の交通系ICカードの利用ができます。

ICOCA、PiTaPa、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん

そのうちJR西日本発行のICOCAでは2018年10月1日からICOCAポイントがスタート、そして関西私鉄発行のPiTaPaではJR西日本近畿圏エリアでのポストペイ(後払い)サービスがスタートし、ICOCAでは利用状況に応じたポイント付与、PiTaPaでは割引が受けられます。

ICOCAの場合(ICOCAポイント)

ICOCAポイントのポスター

2018年10月1日から始まったICOCAのポイントサービスで利用回数ポイント、時間帯指定ポイント、電子マネーポイントの3種類があります。

利用回数ポイントは同じ金額の区間11回目以降の乗車金額に対して10%(2021年10月1日からは15%)のポイントを付与。

昼特きっぷや普通回数券は乗車区間が固定されているのに対して、利用回数ポイントは乗る区間が違っても同じ金額なら利用回数にカウントされます。

時間帯指定ポイントは昼特きっぷに代わるポイントサービスで京阪神の特定エリア内で平日の10時〜17時と土休日の終日、4回目以降の乗車に対して30%もしくは50%のポイントが付与されます。

こちらも同じ金額の区間がグループにされていますが、大阪以西と以東で分けられ、乗る区間によっては金額が同じであっても同じグループにはなりません。

またいくつかのサイトでも試算されていますが、1月に12回乗車することでようやく昼特きっぷと同じ割引分のポイントが付与されます。

●大阪ー京都
昼特 2,100円 1回あたり350円
ICOCAポイント 4回目の乗車から50%付与
6回 570P 2,850円 1回あたり475円
12回 2,565P 4,275円 1回あたり356円
●元町・三ノ宮ー大阪
昼特 1,620円 1回あたり270円
ICOCAポイント 4回目の乗車から50%付与
6回 410P 2,050円 1回あたり341円
12回 1,845P 3,075円 1回あたり256円

昼特きっぷは3ヶ月の有効期間内に6回の乗車でよかったことから、同等の割引を受けるのにかなりハードルがあがってしまいました。

また今までSMART ICOCAで付与されていた乗車ポイントが廃止されてしまっています。

どの区間に乗っても乗車金額に応じてポイントが付与されていたのですが、今後は上記以外の乗車にはポイントはつきません。

ICOCAで乗る場合、よほど集中した利用をしない限り昼特きっぷと同等の恩恵には預かれないことがわかります。

PiTaPaポストペイ(後払い)割引

PiTaPaポストペイ開始ポスター

交通系ICカードの中で唯一のポストペイ(後払い)方式のPiTaPa。

関西私鉄を中心とする元々のPiTaPaエリアでは初めから後払いでしたが、それ以外のエリアではチャージをした上で利用しなければなりませんでした。

ところが2018年10月1日より近畿圏のJR西日本ICOCAエリアで後払いの利用ができるようになりました。

●JR西日本PiTaPaポストペイエリア(2021年3月13日現在)
JR神戸線:大阪ー相生
JR京都線:大阪ー京都
JR宝塚線:尼崎ー谷川
琵琶湖線:京都ー米原
北陸線:米原ー近江塩津
湖西線:山科ー近江塩津
草津線:草津ー柘植
嵯峨野線:京都ー園部
奈良線:京都ー木津
大阪環状線:大阪ー天王寺ー大阪
大和路線:JR難波ー加茂
関西線:加茂ー柘植
阪和線:天王寺ー和歌山・鳳ー東羽衣
関西空港線:日根野ー関西空港
和歌山線:王寺ー和歌山
万葉まほろば線:奈良ー高田
加古川線:加古川ー西脇市
赤穂線:相生ー播州赤穂

後払いのメリットはチャージをする必要がないことと使用状況に応じてあらかじめ割引ができることです。

今回PiTaPaにもICOCAポイントと同等の割引が適用されるようになりました。

ICOCAの場合は一旦チャージ額から減算された上で後からポイント分をチャージすることになりますが、PiTaPaの場合は口座引き落とし前に自動で割引なのでその分持ち出しは少なくなります。

PiTaPaのほうが手間がかかりませんね。

しかしPiTaPaのデメリットは乗車金額分に対して紐付いているクレジットカードのポイントが貯まらないこと。
(鉄道会社が発行しているカードで自社線乗車分に限りポイント付与しているところはあります。微々たるもんですが…)

ICOCAではSMART ICOCAをつくればクレジットカードでチャージができるようになるのですが、▶️リクルートカード▶️エポスカードなどでチャージをすればチャージ額に対してクレジットカードのポイントが付与されます。

ICOCAを使っていて利用回数や時間帯にうまくかかればいいのですが、かからない場合はポイントもつかず割引もされないのでどのICカードを使っても一緒…。

ならばビューカードに紐付いたSuicaを使えばチャージごとにポイントが付与されます。
(関西ではオートチャージができないのでApple Pay・Google Pay・おサイフケータイが必要)

一度ICOCAかPiTaPaで列車に乗り、履歴を見て乗る区間が特に定まっていないなら、ポイントの付与されるクレジットカードと紐付いたICカードを使いましょう。

2023年4月1日からポイント付与率が10%に

2023年4月1日から「時間帯指定ポイント」と「利用回数ポイント」の付与率が10%となります。

主な区間の割引は以下のとおりです。

●大阪ー京都
ICOCAポイント 4回目の乗車から10%付与
6回 174P 3,306円 1回あたり551円
12回 522P 6,438円 1回あたり537円
●元町・三ノ宮ー大阪
ICOCAポイント 4回目の乗車から10%付与
6回 126P 2,394円 1回あたり399円
12回 378P 4,662円 1回あたり389円

PiTaPaの「時間帯指定割引」「利用回数割引」も同じく10%の割引に縮小されます。

まとめ

昼特きっぷ販売終了後の損しないJRの乗り方について紹介しました。

こうして見るとICOCAポイントサービスやPiTaPaの割引の恩恵に預かれる人はだいぶ限られそうですね。

2023年3月末までは以下のとおり、4月以降はもう安く乗れないと思っておいたほうがいいかもしれません。

1月の間に同じ区間を決められた時間帯に12回以上乗る
(↑昼特きっぷ同等の割引の場合。普通回数券なら4〜5回。)
2枚以上のきっぷを組み合わせて使っていない
→ICOCAもしくはPiTaPa
決められた区間に乗らない
2枚以上のきっぷを組み合わせて使っていない
→クレジットカードのポイントが付与されるICカード(SMART ICOCAやSuica)

私はどうするかと言うとPiTaPaを1月利用。

利用回数割引にも時間帯割引にもかからない場合はJQ CARDエポスゴールドでチャージしたSMART ICOCAを利用することにしました。

少しややこしいですが、うまく使い分けて上手に乗りましょう!

阪急・阪神の回数券バラ売り終了後の損しない乗り方ははこちら↓

書いた人

1978年4月11日 大阪府高槻市生まれ

いろいろなところでいろいろな仕事をする「移働家(いどうか)」
ライター・コワーキング運営(主に間借り)・イベント企画・MC・ファシリテーター(キャラクター強い人たちをまとめるので「猛獣使い」と呼ばれる)・歩くみどりの窓口(楽しい移動方法の提案をしてる)などなど
アダルトチルドレン・離婚歴あり・家なし生活・#移働家の生活

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