平和堂×シン・エナジー(旧称:洸陽電機)の電気「はとでん」を2016年から2022年まで使い続けて本当に安くなってたかを検証してみた

平和堂チラシお得に暮らす
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引っ越しに伴い2022年5月分の料金を掲載で更新を終了しました。
現在燃料価格の高騰により新規申し込みを停止しています。

2016年4月から始まった電力自由化。しばらく静観していましたが、2016年の8月末に関西電力から平和堂×洸陽電機(2018年4月1日よりシン・エナジーに社名変更)の電力「はとでん」に切り替えました。

スマートメーター
切り替えて結構経つのでどれくらいお得になったのか検証してみました。

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平和堂×シン・エナジーを選んだ理由

選んだ理由は2016年7月時点で価格.comで見て一番安価だったというシンプルな理由でした。

(年間使用量約3,000kWhの場合。現在は@niftyでんき、eo電気、スマ電に次ぐ4位だが@niftyとeoは回線サービスが必要なため、実質はスマ電に次ぎ2位)

それに加え滋賀県民なら誰もが知っているスーパー平和堂のHOPカードに1%のポイントが貯まること。

平和堂HOPカード
HOPカードは1,000ポイント貯まると現金1,000円に交換できます。

実は近所に平和堂はないんですが、継続的に使っていればポイントの有効期限はなく(全く使ってない場合は3年が有効期限)、私の使用状況だと2年で1,000ポイント貯まる計算なので、問題なしと判断しました。

また期間限定で行っていた1,000円分の商品券プレゼントも決め手になりました。

平和堂チラシ

近くに平和堂がない場合は…

平和堂×シン・エナジーのサービスは関西電力・中部電力・北陸電力のエリアに限られます。
また平和堂自体が関西と中部地方にしか店舗がないので、HOPカードのポイント還元の恩恵に預かれません。

でも同様のサービスをシン・エナジー単独(北海道電力エリアはエリア外)で行っており、こちらでは平和堂のHOPポイントの代わりにJALのマイレージ(200円ごとに1マイル)を貯めることができます。

2016年9月から2016年12月までの電気代

では実際に切り替えてどうだったのか…

使用量平和堂関電割引額割引率
9月260kWh¥5,997¥6,345▲3485.4%
10月206kWh¥4,633¥4,870▲2374.8%
11月237kWh¥5,436¥5,737▲3015.2%
12月357kWh¥8,561¥9,299▲7387.9%
合計1,060kWh¥24,627¥26,251▲1,6246.1%

毎月だいたい5,000円前後、12月はこたつや遠赤外線ヒーターなどを使ったので多少高めでしたが、おおよそ5%から8%ほど安くなっていました。
年間通してだとポイント還元分を含めて4,800円ほど安くなりそうです。

平和堂×シン・エナジーのいいところ

マイページで事細かに電気使用量を見ることができること。ひょっとしたらどの他の電力会社でもそうなのかもしれませんが、月別、日別で電気使用量を確認でき、どの時間帯によく使ってるかもわかりやすく表示してくれます。

使用量グラフ
(マイページ電気使用量日別の表示)

これを元に2017年2月から現在契約中の「きほんプラン」から時間によって金額が変わる「生活フィットプラン」にすることにしました。
月単位でプラン変更できるのもいいところ。

2017年1月から2017年12月までの電気代

では実際に切り替えてどうだったのか…

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月513kWh¥12,690¥14,274▲1,58411.1%きほん
2月394kWh¥8,532¥10,578▲2,04619.3%生活フ
3月315kWh¥6,997¥8,148▲1,15114.1%生活フ
4月204kWh¥4,860¥5,043▲1833.6%生活フ
5月204kWh¥5,042¥5,191▲1492.9%生活フ
6月188kWh¥4,718¥4,765▲471%生活フ
7月339kWh¥8,742¥9,383▲6416.8%きほん
8月403kWh¥10,869¥11,241▲3723.3%きほん
9月240kWh¥6,049¥6,167▲1181.9%きほん
10月198kWh¥4,770¥4,952▲1823.7%きほん
11月232kWh¥5,685¥5,920▲2354%きほん
12月344kWh¥8,273¥9,315▲1,04211.2%生活フ
合計3,574kWh¥87,227¥94,977▲7,7508.1%

1月に12,000円超えしてえらいこっちゃ…と思いましたが、それでも11.1%関電よりも安く、翌月から「生活フィットプラン」に変更したところ割引率が19.3%に!

ところが4月には逆に割引率が3%台、6月には1%台になったので、暖かくなると「きほんプラン」のほうがいいのかもしれません。

で、7月に「きほんプラン」に戻したのですが、結果的には生活フィットプランのほうが7月は7,958円、8月も9,859円とだいぶ安かったです…。

なので、「暖かくなると…」ではなく、電気使用量が少ない時は「きほんプラン」、逆に夏や冬の多い時は「生活フィットプラン」のほうが良さそうです。

2018年1月から2018年12月までの電気代

2018年に入ってからは以下のとおりです。

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月555kWh¥13,317¥16,195▲2,87817.8%生活フ
2月515kWh¥12,465¥14,899▲2,43416.3%生活フ
3月304kWh¥7,513¥8,032▲5196.5%生活フ
4月182kWh¥4,711¥4,508203(き¥4,361)生活フ
5月211kWh¥5,443¥5,4367(き¥5,239)生活フ
6月194kWh¥5,134¥4,958176(き¥4,780)生活フ
7月331kWh¥8,406¥8,968▲5626.3%生活フ
8月410kWh¥10,519¥11,340▲8217.2%生活フ
9月236kWh¥6,095¥6,05342(き¥5,742)生活フ
10月185kWh¥4,838¥4,624214(き¥4,410)生活フ
11月204kWh¥5,329¥5,196133(き¥4,945)生活フ
12月275kWh¥6,884¥7,271▲3875.3%きほん
合計3,602kWh¥90,654¥97,480▲6,8267.0%

1月〜2月はだいたい15%以上の割引率にはなっていますが、ちょっと使いすぎ…。
たぶん昼間はエアコン、夜はパネルヒーターとずっとつけっぱなしなんですよね。
使わない生活にしていかないとダメですね…。

そして4月になり、シン・エナジーにしてはじめて関西電力の金額を上回る事態が発生…。
「きほんプラン」で概算したところ4,361円だったので、それが最安だった模様。

同じくらいの電気使用量だった2017年6月と比較してみたのですが、使い方はほぼ変わらず。

違ったのが燃料費調整額という項目で、2017年6月は-436.16円だったのに対し、2018年4月は+56.42円。
ここが原因っぽいです。

燃料費調整額についてはシン・エナジーのホームページにも以下の記載がありました。

Q.燃料費調整額って何でしょうか?
火力燃料(原油・LNG・石炭)の価格変動を電気料金に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に調整される金額のことです。

この4月の逆転現象は燃料費調整額と関西電力自体の価格も比較的安かったことで発生したと考えられます。

5月、6月も引き続き関西電力のほうが安い状況。

ただプランをきほんプランにすれば関西電力を下回るのでプランの問題のようです。

12月までの傾向を見ると300kWhを超えると生活フィットプラン、それ以下がきほんプランが良さそうです。

2019年1月から2019年12月までの電気代

2019年に入ってからは以下のとおりです。
生活フィットプランにすると損することが増えたのできほんプランにしています。

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月476kWh¥12,981¥13,761▲7805.7%きほん
2月401kWh¥10,752¥11,358▲6335.6%きほん
3月294kWh¥7,510¥7,933▲4235.3%きほん
4月206kWh¥5,096¥5,349▲2534.7%きほん
5月232kWh¥5,798¥6,102▲3045%きほん
6月201kWh¥4,931¥5,175▲2444.7%きほん
7月239kWh¥5,932¥6,249▲3175.1%きほん
8月366kWh¥9,518¥10,084▲5665.6%きほん
9月248kWh¥6,082¥6,417▲3355.2%きほん
10月222kWh¥5,361¥5,738▲3776.6%きほん
11月241kWh¥5,954¥6,282▲3285.2%きほん
12月325kWh¥8,285¥8,779▲4945.6%きほん
合計3,451kWh¥88,200¥93,227▲5,0275.3%

ちなみに生活フィットプランだった場合は1月は11,971円と990円きほんプランより安く、やはり需要の多い冬場は生活フィットプランがお得になります。

2020年1月から2020年12月までの電気代

2020年に入ってからは以下のとおりです。
きほんプランにしています。

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月383kWh¥10,025¥10,634▲6095.7%きほん
2月308kWh¥7,729¥8,189▲4605.6%きほん
3月243kWh¥5,959¥6,292▲3335.3%きほん
4月173kWh¥4,085¥4,279▲1944.5%きほん
5月206kWh¥4,967¥5,226▲2595%きほん
6月188kWh¥4,485¥4,709▲2244.8%きほん
7月249kWh¥6,100¥6,444▲3445.3%きほん
8月383kWh¥9,930¥10,539▲6095.8%きほん
9月307kWh¥7,582¥8,040▲4585.7%きほん
10月162kWh¥3,684¥3,851▲1674.3%きほん
11月168kWh¥3,776¥3,945▲1794.5%きほん
12月243kWh¥5,620¥5,939▲3195.4%きほん
合計3,013kWh¥73,942¥78,087▲4,1455.3%

2020年やめたこととしては、電気ポットの利用。

ずっと電源入れっぱなしで使ってましたが、これをやめたことでだいぶ減ったような気がしてます。

コロナによる緊急事態宣言下で在宅勤務だったにもかかわらず、すべての月で関電の料金を下回りました。

2021年1月から2021年12月までの電気代

2020年末から液化天然ガスの不足や電力需要の上昇に伴い、日本卸電力取引所の電力取引価格が高騰。

一部の新電力で提供されている市場連動型の電気料金も高騰し、楽天でんきが新規の受付を停止するなど、大きな影響が出ています。

はとでん(シン・エナジー)には市場連動型の電気料金はなく影響がないと公式サイトで発表していますが、それでも実際はどうなのか気になるところ…。

しかし、1月の料金を見てみると378kWhで9,239円と去年とほぼ同様の金額で、関西電力の標準的なプランよりも5.5%安くなっています。

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月378kWh¥9,239¥9,774▲5355.5%きほん
2月230kWh¥5,251¥5,546▲2955.3%きほん
3月186kWh¥4,182きほん
4月184kWh¥4,189きほん
5月199kWh¥4,718¥4,718¥00%きほん
6月186kWh¥4,407¥4,676▲2695.8%きほん
7月321kWh¥8,090¥8,603▲5136%きほん
8月323kWh¥8,144¥8,660▲5166%きほん
9月258kWh¥6,419¥6,824▲4055.9%きほん
10月180kWh¥4,381¥4,639▲2585.6%きほん
11月170kWh¥4,168¥4,407▲2395.4%きほん
12月196kWh¥4,953¥5,241▲2885.5%きほん
合計2,811kWh¥68,141

請求遅れもあってか3月と4月分のお得額はわからず、また5月分ははじめて関電と変わらない金額に…。

同じ金額であれば、乗り換えたほうが特典が付く分お得になるわけで、状況見ながら乗り換えも検討しようかとも思いましたが、通年で使って5年目にして70,000円を切ったのでいい感じではないでしょうか。

2022年1月から2022年5月までの電気代

2022年もひきつづき使っていましたが、引っ越しにともない2022年5月で契約を終了しました。

使用量平和堂関電割引額割引率プラン
1月378kWh¥10,471¥11,064▲5935.4%きほん
2月302kWh¥8,300¥8,786▲4865.5%きほん
3月215kWh¥5,900¥6,223▲3235.2%きほん
4月191kWh¥5,239¥5,517▲2785%きほん
5月184kWh¥5,090¥5,355▲2654.9%きほん

HOPポイントはどれだけ貯まったのか?

前述の通り、2年で約1,000ポイントが貯まる計算でしたが、2016年11月から2017年1月までの「平和堂×洸陽電機HOPポイント3倍キャンペーン」により、12月と1月の電気料金に対してのHOPポイントが3倍進呈だったこともあり、792ポイントも付いていました。

2年待たずに1,000円に引き換えられそうです。

HOPポイント

【2017/11/13追記】昨日見たところついに1,079ポイント!これで1,000円に引き換えられます。

HOPポイント1,079ポイント

【2019/4/2追記】さらに1,000ポイントを超えたので1,000円キャッシュバックしてもらいました。

【2022/10/6追記】さらに1,000ポイントを超えたので1,000円キャッシュバックしてもらいました。

燃料価格の高騰により負の部分が見えてきた新電力

あまりにも沢山の会社が電力事業に参入していて、私も電力自由化スタート時は全然わかりませんでしたが、比較サイト(エネチェンジ等)で試算をしてみて安くなることがわかり、実行に移してみました。

実際やってみるとスマートメーターは家の電気が止まることなく簡単に取り付けてくれますし、切り替わった後も関西電力時代と何も変わらず、ただ電気代の節約になっただけなので、もっと早くにしておけばよかったと思ったくらいです。

ところが2021年から燃料価格の高騰により、電力自由化の負の部分が明らかになってきます。

契約プランによってはかなりの高額になり、それでも経営が維持できず、新規申込受付の停止や新電力会社自体の事業停止が相次いでいます。

万一使っている会社が事業停止になっても電気が止まることはありませんが、「価格が安くなるから新電力に」とは言えない状況になっており、「新電力って何やったんや…」と思える状況ではありますが、幸いわたしが契約している「はとでん」(シン・エナジー)は2022年に入っても急激な価格高騰もなく、引き続き関西電力よりも低価格で提供してくれているのでありがたいかぎりです。

とは言え、2022年3月から新規申込受付を一時停止しており、予断を許さない状況ではあります。

もし「はとでん」がダメなら関西電力に戻す必要もあるのかなと思ったりしていますが、しばらくはそのまま様子を見たいと思っていましたが、私自身が引っ越しすることになり契約を終了することになりました。

ただ、2016年から6年弱使ってみて総じて安くできたので、変えてよかったと思っています。

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