こどもの交通費を考える。関西でのこども用ICカードのつくり方・お得に乗れるこども用ICカードは「ICOCA」?「PiTaPa」?

▲「こどもICOCA」と「PiTaPaキッズカード」 こうすりゃいいのか
この記事は約8分で読めます。
スポンサーリンク

娘が小学生になりました。

関西でこども用のICカードをつくるにはどうすればいいか、またこども用のICカードでお得に乗る方法はあるのかを実体験を交えてまとめました。

スポンサーリンク

申込書を取り寄せ、申し込んでから届くのに1ヶ月かかる「PiTaPa」。

わたしが住んでいる関西の交通系ICカードは、JR西日本の「ICOCA」と関西私鉄系スルッとKANSAIの「PiTaPa」。

わたしは普段から後払い方式の「PiTaPa」を利用しているので、娘のICカードも「PiTaPa」にしようと「PiTaPa」のホームページにある「PiTaPaキッズカード」のオンライン申し込みをしようとしたのですが、わたしの持っている「STACIA PiTaPa」はオンライン申込み非対応…。

PiTaPaジュニアカード・キッズカード お子さまにこれ一枚で安心・安全!|PiTaPa.com(ピタパドットコム)
PiTaPaジュニアカード・キッズカードは、入会費・年会費無料。事前チャージ不要・紛失時もすぐにストップ・ウェブで明細確認で3つの安全・安心をサポート。

阪急大阪梅田駅にある「STACIAプラザ」に行けばなんとかなるやろと思って行ったところ、「お客様のSTACIAカードは三井住友カード発行なので『Vpass』から紙の申込書を取り寄せていただくことになります」とのこと…。え、STACIAプラザに申込書置いてないの…。
(※現在STACIAプラザは閉鎖され、存在しません)

結局3月18日に申込書送付を依頼し、申込書が届くのに1週間。届いたその日に記入しポストに投函。キッズカードが届いたのは4月16日。1ヶ月かかりました。

▲ようやく届いた「STACIA PiTaPaキッズカード」
▲ようやく届いた「STACIA PiTaPaキッズカード」

届くのに1ヶ月かかりますが、「PiTaPaキッズカード」の申込は3月からしかできません。

3月の第1週までに申込書を出しておかないと4月には間に合わないので、早めに申込書を取り寄せておきましょう。

本人確認書類があればすぐ発行できる「こどもICOCA」

「PiTaPaキッズカード」が届かないまま4月を迎えてしまったため、届くまでに使う「こどもICOCA」もつくっておきました。

「こどもICOCA」はICOCAの取り扱いがある関西のJR、私鉄の有人のきっぷうりば・定期券うりばですぐつくることができます。

申込書に名前・年齢・生年月日・性別・4桁のカード検索番号・住所・電話番号を記入し、健康保険証・マイナンバーカードなどの本人確認書類を提示します。

▲阪神電車の定期券うりばにある「こどもICOCA購入申込書」
▲阪神電車の定期券うりばにある「こどもICOCA購入申込書」

購入金額は2,000円で、そのうち500円はカードの預り金。残りの1,500円分を運賃に充当できます。

「こどもICOCA」は本人確認書類さえあれば6歳未満でもつくることができます。

4月になってからだと定期券うりばは混むので、あらかじめつくっておくのもいいかもしれません。

私鉄では定期券WEB予約サービスを使って券売機で買えるように

なお「こどもICOCA」を発行している私鉄のうち近鉄、神戸市交通局(2024年3月18日からは阪神も)は「定期券WEB予約サービス」を使って事前に予約をし券売機で「こどもICOCA」の発行ができます。

定期券WEB予約サービス

Webであらかじめ情報を入力し、公的証明書(健康保険証表面・マイナンバーカード表面・発行日から6ヶ月もしくは有効期限内の氏名と生年月日が確認できる本人確認書類)をアップロード。

後日駅の券売機で発券できますよ。

こども用ICカードでお得に乗るための準備

さてICカードはつくれましたが、お得に乗るという部分についてはまだ何もできていません。

「PiTaPaキッズカード」は1ヶ月の利用区間・利用額に応じて自動的に割引されるようになっているので、とくに何かする必要はありませんが、「こどもICOCA」については、利用する路線に応じてポイントサービスの登録が必要です。

※はJR西日本での登録でOK ★は★マークのいずれかで登録すればOK

なおJR西日本の京阪神地区には「時間帯指定ポイント」がありますが、「こどもICOCA」では対象外となり、「利用回数ポイント」のみが付与されます。

スポンサーリンク

こども用ICカードはクレジットカードでチャージができない

登録型のポイントサービスで還元されるポイントは、1ヶ月の間に同じ区間や同じ路線のバスに繰り返し乗るのが前提(京阪バスのポイントは1乗車ごとに反映)で、いろんなところに行く場合は、恩恵を受けられません。

しかしクレジットカードによってはICカードにチャージすることでクレジットカードのポイントがつくものもあり、これであれば乗る区間問わず利用額すべてがポイント還元の対象になります。

ところがクレジットカードでチャージできるこども用ICカードがなかなか見つかりません。

私が知っている範囲では、「こども用PASMO」にオートチャージできる東急カードの「TOKYU CARDジュニアオートチャージ」くらいしか思い当たりません。

東急カード-電車でもお買物でもポイントが貯まる
TOKYU CARDは東急のお店でのお買物、PASMOやJALの利用で、ポイントやマイルが貯まるおトクなカードです。とくに東急沿線にお住まいの方におすすめのクレジットカード。

オートチャージできるのはSuicaとPASMOのエリア内のみ、さらに年会費が1,320円かかるので、週末利用くらいではもとがとれなさそうです。

あとは浜松市内を走る遠州鉄道・遠鉄バスの「ナイスパス」にオートチャージできる「えんてつカード」くらいでしょうか。こちらは年会費は必要ありませんが、ICカード自体が遠州鉄道・遠鉄バス専用です。

オートチャージサービス|ナイスパス・定期券・乗車券|遠鉄バス(路線バス・空港バス・高速バス)
遠鉄バスウェブサイトは遠州鉄道株式会社運輸事業部が運営しています。浜松市・磐田市を走る路線バス、空港バス(e-wing)、高速バス(e-LineR)。路線・運賃・時刻表検索が可能です。

関西でクレジットカードでチャージできるICカードとして「SMART ICOCA」がありますが、「SMART ICOCA」にこども用はありません。

SMART ICOCAの特長 │ ICOCA:JRおでかけネット
ICOCAはパスケースに入れたままタッチするだけで自動改札が通れる、JR西日本の便利なICカードです。

クレジットカードにひもづいた「PiTaPaキッズカード」ならポイントが貯まると思いがちですが、交通利用分に関してはクレジットカードのポイントは対象外…。

こども用ICカードにクレジットカードからチャージしてポイントをもらうというのはできないと言っていいでしょう。

ICOCAで行われるキャンペーンが狙い目

こども用ICカードはなかなかお得に使うのが難しいことがわかりましたが、行く場所によっては期間限定でお得に使えることがあります。

以前は「福知山ICOCAキャンペーン」「駅からはじまる ゆったりサイクリングin彦根」「舞鶴市鉄道利用促進ICOCAポイント」などが行われていましたが、現在では「丹波市鉄道利用増進WESTER ポイント事業」のみが行われています。

『福知山ICOCAキャンペーン』スタート:JR西日本
JR西日本ホームページ
「駅からはじまる ゆったりサイクリングin彦根」のお知らせについて:JR西日本
JR西日本ホームページ
舞鶴市鉄道利用促進ICOCAポイント事業の開始について:JR西日本
JR西日本ホームページ
丹波市鉄道利用増進ICOCAポイント事業の継続について:JR西日本
JR西日本ホームページ

これなら少ない乗車でもポイント付与の対象になるので、休日のおでかけの目的地に組み入れてもいいかもしれません。

スポンサーリンク

PiTaPaは大阪メトロ・シティバス・阪堺電車がお得!

PiTaPaに関してはICOCAのようなキャンペーンはありませんが、1回目の乗車から10%割引をしてくれる大阪メトロ・大阪シティバスと、登録が必要なものの固定料金なしで1回目の乗車から割引になる阪堺電車がおすすめです。

大阪メトロ・大阪シティバスはメトロ・バス・いまざとライナーとの乗り継ぎ割引も自動適用されるので、かなりお得です。

阪堺電車は、PiTaPaウェブサイトで「登録型割引」の申込が必要ですが、使わない月は請求がありませんし、1回でも乗車すれば適用され、1回110円の乗車運賃が10%引きの99円になりお得ですよ。

交通系ICカード|阪堺電気軌道株式会社
阪堺電気軌道ではPiTaPaをご利用になれます。ピタッとタッチしてパッと通れる。またSuicaなど交通系ICカードもご利用頂けますので旅行中のご利用にも便利です。

こども用ICカード、関西ではICOCAがややお得?

▲「こどもICOCA」と「PiTaPaキッズカード」
▲「こどもICOCA」と「PiTaPaキッズカード」

関西でのこども用ICカードを見てきましたが、手に入れる容易さとポイントサービスを行っている事業者の数、サービス内容からして「こどもICOCA」のほうがメリットがあるように感じました。

「PiTaPaキッズカード」に関しては、なんと言ってもチャージレスと自動で割引が適用されるのが最大のメリット。

それぞれのいい面悪い面を見極めた上でどちらを選ぶかを決めるといいですよ。

もちろん併用も可能なので、行く先に応じて使い分けるのもありです。

その際は2月後半あたりから準備をして、4月あたまからスムーズに移動できるようにしておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました