PiTaPaの今後〜ぴたまるに関する重大発表を勝手に考える

鉄道・バス
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10月7日。突如スルッとKANSAIのICカード「PiTaPa」のキャラクター「ぴたまる」に関して「10月15日に重大発表がある」との予告が公式ページに出ました。それが一体なんなのか?を勝手に予想します。
(正解はPiTaPaシンボルキャラクターぴたまるクビの危機でした…。)

予想1.ただ単にぴたまるに家族ができる?

キャラクターに関する重大発表なのでサービスではなく、ただ「子キャラクターとして『ぴたまるしぇ(勝手な仮名)』が産まれました!」とか…(苦笑)。

いやでも重大発表ってことは新しい家族ができましたという体でのプリペイド式ICカードの発行。それに伴ってJR西日本エリアでもポストペイ(後払い)システムスタート!とかを期待したいんですが、どうなんでしょうか。

予想2.エリア拡大もしくは全国相互利用エリア拡大?

既に11月に京都バス、来年3月に叡山電鉄で全国相互利用システム対応でのPiTaPa導入がそれぞれの会社からリリースされていますが、ここのところの動きを見ると

1.奈良交通でSuica、PASMO、manaca使えちゃった事件
本来使用できないICカードで運賃精算した件について(お詫び)[PDF]
→奈良交通は現在順次運賃箱を更新中

2.阪神バス、磁気カードサービス終了
磁気カードの廃止について[PDF]
→磁気カードサービス終了に伴い運賃箱更新か?

などまだ公式発表はないものの全国相互利用エリア拡大の準備っぽい動きも見られます。

ちなみにバスへのICカード導入には莫大な費用がかかるため、運行されている各自治体(県または市町村)が補助金を出すことが多く、その計画や費用などの概要は「生活交通改善事業計画」としてまとめられています。

それを見たところICカードに関する記述があったのは下記の通り。

  • 京都府 生活交通改善事業計画[PDF](リンク切れ)
    新規導入→京都バス、西日本JRバス
    全国相互利用→京阪バス、京阪京都交通、京都京阪バス、阪急バス
  • 兵庫県 生活交通改善事業計画[PDF](リンク切れ)
    全国相互利用→神姫バス、阪急バス、阪神バス
  • 兵庫県尼崎市 生活交通改善事業計画[PDF]
    新規導入→尼崎市交通局路線を引き継ぐ阪神バス
  • 奈良県 生活交通改善事業計画[PDF](リンク切れ)
    全国相互利用→奈良交通

これらの資料を見ると遅くとも来年3月末までに完了との記載があるため、上記の事業者は来年4月頃には全国相互利用エリアになるものと考えられます。

また、スルッとKANSAI協議会に今のところ加盟だけしている状態の三重交通のバスにICカード機器の取り付けが始まっているのがTwitter上に写真入りで投稿されていたりもするので、それらも含めて全国相互利用エリア拡大の発表ではないか?

(2016年2月25日追記:全国相互利用エリア拡大発表されました。)

【2016年】交通系ICカード全国相互利用になったエリア一覧
全国10種類(Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa・SUGOCA・nimoca・はやかけん)の交通系ICカードで2016年に新しく使えるようになったエリアを紹介しています。

予想3.新しい割引システムの導入?

上記2兵庫県の資料内の阪神バスの項目を見ると「3.PiTaPaにおいて定期券と同等の割引サービスを導入」とあります。

(2016年2月25日追記:3月1日からPiTaPa登録型割引スタート)
▶️PiTaPa登録型割引サービスの開始について|阪神バス[PDF]

PiTaPaは後払いでチャージする必要がなく、確かに利便性は高いのですが、後払いであるメリットのはずの割引が基本的に回数券よりも少なく、お得感はほとんどありません。

関西地区は各私鉄の時差(昼間)や土休日の割引回数券、特に京阪神地区はJRの昼間特割きっぷの存在もあり、金券ショップが隆盛、さらにはそれらの回数券をバラ売りする自販機があるということは、それだけ買ってる人が居るって訳で、そりゃICカードも普及しませんなという状況。

ちなみにPiTaPaで明らかに損しない(ここでは1日乗車券は勘案しません)のは、1回目の乗車から10%の割引で地下鉄と市バスの乗り継き割引(回数券に相当する磁気式回数カードと同等)もあり、来年9月まではさらに10%引きのトリプル10キャンペーンをやっている大阪市交通局か、1回目の乗車から10.7%の割引で2時間以内に乗り継ぎをすれば何回でも50円引き(磁気式バスカード5,000円券と同等、ただし昼間利用時でバスの乗り継ぎをしない場合は昼間用の磁気式バスカードがお得)になる南海バスくらい。(※南海バスについてはその後3,000円を超えた運賃に対して10.7%割引に改定)

阪急バス、阪神バスでは独自ICカード「hanica」と同じ割引率になっていますが、「hanica」では同じ計算になる阪急バスと阪神バスがPiTaPaではそれぞれが別々の計算になる上、月単位で利用回数がリセットされてしまうため、阪急バス、阪神バス双方を利用し、利用頻度が低いと「hanica」のほうがお得になってしまいます。

また鉄道系で多く採用されている割引も月単位の締めで、利用額なら3,000円を超えた部分を10%引き、利用回数なら11回目以降を10%引きと回数券には到底及ばない割引率になってしまいます。

そこで時差、土日も含めた回数券と同等の割引。
月単位を回数券同様3ヶ月単位にするか1回目からの割引に。
定期券と同様の割引はきちんと連続3ヶ月目に3ヶ月定期券と同等額、さらに3ヶ月後には6ヶ月定期券と同等額の割引を自動適用(現在嵐電で実施)くらいのインパクトがなければ「重大発表」な感じにならないような気がします。

導入から10年を超えようやく過渡期に入ったっぽいPiTaPa。
どのPiTaPaエリアでも全国相互利用対応のICカードが使えて
PiTaPaに関しては回数券、定期券買わずとも自動で割引を適用してくれるようになるのか?
はたまたぴたまるに家族ができるだけになってしまうのか…(苦笑)。
10月15日の重大発表が気になるところです。

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