2019年10月に実施された消費税率引き上げによる運賃改定には順次対応しています。対応済みの場合は記事の冒頭に記載しています。

北陸新幹線ができたら大阪ー東京をただ往復するんじゃもったいないよ!という話

旅・おでかけ
この記事は約7分で読めます。
北陸新幹線は台風19号の影響により長野ー上越妙高間で運転を見合わせていましたが、2019年10月25日(金)より全線で運転を再開しています。
なお長野新幹線車両センターの被災により完全復旧に時間がかかり、それまでは約8割程度(東京ー金沢直通列車は9割程度)の運転本数となっています。
最新の情報はJR東日本・JR西日本の運行情報をご確認ください。

新幹線の運行情報:JR東日本
北陸新幹線 運行情報:JR西日本列車運行情報
JR西日本の列車運行情報を提供しています。
増税後の運賃を記載しています。

2015年3月14日、北陸新幹線が開通しました。

私関西在住なもので、北陸新幹線ができたところで、今までで最高の列車やと思っていたトワイライトエクスプレスはなくなっちゃうし、

今までサンダーバード一本で行けてた富山行くのに金沢で新幹線に乗り換えしなくちゃいけなくなるし、

金沢から先の在来線は別会社になっちゃうし、いいことないなーと思っていたのですが、それらを覆すくらいのいいことを発見しました。

「大阪ー東京の往復料金で金沢に寄れる!」

は?ですよね?
ではそのロジックをご説明しましょう。

手順1.乗車券を大阪ー金沢ー東京ー山科と山科ー大阪で買う。

JRの乗車券は距離が長くなるほど、キロあたりの単価が安くなります。

運賃表
(※増税前の運賃表です)

また101kmオーバーなら途中下車(発着駅の大都市周辺駅を除く)もできますし、距離が伸びるほど有効期間も長くなります。

ちなみに大阪ー東京間を東海道新幹線で単純往復した際の料金は乗車券が8,910円、指定席特急券が5,810円、計14,720円の倍で29,440円。

今回は大阪ー東京を往復ではなく金沢を含んだぐるっと一周する片道きっぷにすることで、これを安くしちゃおうというわけです。

2015-02-25 22.54.23
本来なら1枚のきっぷにしたいところですが、山科ー大阪が重複してしまうため、2枚のきっぷに分けます。

(※東海道新幹線に山科駅はありませんが、この区間の東海道新幹線は東海道線と同一線とみなされるため重複となります。
またきっぷが山科で分かれますが区間が連続している乗車券なので新幹線にも乗車可能です。)

まず大阪ー金沢ー東京ー山科が14,410円、
重複となる山科ー大阪が860円

(さらに京都で分けることで760円に、回数券適用ならさらに安価に。昼間特割きっぷは限られた時間に在来線のみ乗車可能なため新幹線では利用不可)

なので、計15,270円(15,170円)。

この時点で純粋な大阪ー東京の往復乗車券分の17,820円よりも2,550円も安いわけです。

きっぷは2枚に分かれるものの買う時に一緒に発券してもらえば有効期間が継続する連続乗車券というものになります。

(一番お得になる山科ー大阪を京都できっぷを分ける場合は大阪ー金沢ー東京ー山科と山科ー京都の連続乗車券を買い、京都ー大阪のきっぷを別で用意しましょう。)

手順2.北陸新幹線とサンダーバードの特急券を一緒に買う。

今までもあった制度ですが、新幹線と在来線特急を指定駅で乗り継ぐと在来線特急料金が半額になる乗り継ぎ割引制度があります。

新しく開業する北陸新幹線の金沢駅を発着する在来線特急にも乗り継ぎ割引が新たに適用され、新幹線からは同一日の在来線特急に乗り継ぐ際、在来線特急からなら同一日かその翌日の新幹線に乗り継ぐ際に、在来線の特急料金が半額になります。

ここではまず新幹線から計算。
金沢ー東京の新幹線指定席特急券が6,900円、
大阪ー金沢の在来線指定席特急券は通常2,950円ですが、乗り継ぎ割引で半額になり1,470円、計8,370円となります。

先程の手順1の大阪からぐるっと回って大阪に着く乗車券15,270円に手順2の大阪ー金沢ー東京の特急券が8,370円、

そして東京ー新大阪の新幹線特急券が5,810円(東京駅は元々乗り継ぎ割引なし)、すべて足すと29,450円。

表にまとめるとこうなります。

大阪⇔東京(往復)大阪→金沢→東京→大阪
乗車券
(内訳)
¥17,820
¥8,910×2
¥15,270
大阪ー金沢ー東京ー山科¥14,410
山科ー大阪¥860
特急券
(内訳)
¥11,620
¥5,810×2
¥13,930
大阪ー金沢¥1,470
金沢ー東京¥6,900
東京ー新大阪¥5,810
合計¥29,440¥29,450

大阪ー東京間を東海道新幹線で単純往復した際の料金が28,440円なので、金沢に寄っても差額なんとわずか10円!!

もちろん101kmオーバーの乗車券なので金沢駅でも東京駅、後戻りしなければ新宿駅でも途中下車が可能です。
(サンダーバード、北陸新幹線はJR西日本のe5489で買えるeきっぷ〔ただしJ-WESTカード会員専用で乗り継ぎは当日限り〕、東海道新幹線はエクスプレス予約のe特急券〔エクスプレス予約会員専用〕を組み合わせれば、さらに安くなります。)
※東京付近の途中下車については後述

朝10時ごろに大阪を出て、13時くらいに金沢に着いて、18時くらいに金沢を出て、東京に20時30分着とかできちゃうわけですよ。

しかも大阪からサンダーバードに先に乗るなら、金沢で乗り継ぐ新幹線は翌日でもOK!(先述した通りeきっぷでの乗り継ぎは当日限り)

なので、金沢に1泊できちゃう。素晴らしい!

もしその後東京に数泊しなきゃいけない場合でも、今回の経路なら乗車券の有効期間は9日間(2枚の乗車券の有効期間を合算)。よっぽどの長期滞在じゃない限り大丈夫です。

逆回りの場合の乗車券の買い方は?

逆回りとなる大阪ー東京ー金沢ー大阪の場合、乗車券は
大阪ー東京ー金沢ー山科(¥14,410)と山科ー大阪(¥860)で買いましょう。

注意点

ただ注意点もあります。
まずこれは乗り継き割引対象駅の金沢駅だからできること。残念ながら富山駅では不可能です。

(富山駅でも途中下車はできますが、新幹線の特急料金が富山駅で打ち切りになり、富山駅から乗る特急料金が別にかかってしまうので、金沢駅での途中下車よりも高くなってしまいます。
富山駅で途中下車する場合、指定席では1,860円余分にかかります。福井駅など他の駅でも同様に途中下車した駅からの特急料金が別途必要です。)

また、大阪ー東京ー金沢ー山科と山科ー大阪という行程の乗車券を使っていて東京に着いた時点で急遽新幹線で大阪に帰らなきゃいけなくなった場合は、使用開始後の乗車券変更となるので、手続きが煩雑です。

今回の場合は未使用区間が101kmを超えるので差額は払い戻されますが、場合によって差額が払い戻されない可能性もあるので、できれば変更する可能性のない時間的余裕がある時にどうぞ。

東京付近での途中下車について

この記事は2015年に書いたのですが、今でもよく読んでいただいていて、Twitter経由で何回か同じ質問をいただきました。

それは東京付近での途中下車について

これは私もいろいろ聞いてみたのですが、駅でもわからない方がいらっしゃったりするので、ちゃんと調べてみたところ、
JR西日本「JRおでかけネット」のきっぷのルール:特定区間の運賃計算の「東京付近の特定区間を通過する場合の特例」に記載がありました。

■東京付近の特定区間を通過する場合の特例
下図の太線区間を通過する場合は、太線区間上の入口の駅から出口の駅までは、後戻りしたり再度同じ駅を通らない限り、普通運賃・料金は、実際に乗車する経路にかかわらず、太線区間内の最短経路の営業キロで計算します。この場合、片道101キロメートル以上の乗車券(大都市近郊区間のみ利用の場合を除く)ならば、途中下車もできます。

東京付近の特定区間
(例)岡山から勝沼ぶどう郷へのご旅行の場合
実際にご乗車になる経路は岡山、東京、御茶ノ水、新宿、勝沼ぶどう郷の順番(営業キロ845.4キロメートルで11,340円)ですが、岡山、品川、渋谷、新宿、勝沼ぶどう郷の順番の最短経路の営業キロは838.9キロメートル。は数は切り上げて839キロメートルで計算します。運賃は11,330円です。

とのことで、きっぷの記載の経由路線に関わらず、上の図の太線内は後戻りしなければ途中下車も可能だそうです。
てっきり、品川ー東京ー赤羽の間でしか途中下車できないと思ってたのですが、これだと、渋谷や新宿、池袋でも途中下車ができることになり、利便性が向上します。

ということで金額がそんなに変わらないのに金沢にも寄れて、後戻りしなければ東京付近も割と自由度のあるルートを選択できるこの方法、ぜひ活用してみてください!

※JRの特急券には通常期、閑散期、繁忙期と3つの料金があり、この記事では通常期の金額で記載しています。

※この記事に記載の運賃・料金は2019年10月1日現在、JR東海EX-IC運賃ナビ、JR西日本JRおでかけネット内のきっぷのルール、また予約サービスe5489で検索した情報を元に記載しています。

細心の注意を払って記載していますが、この記事を参考にし、何らかの不利益を被った場合でもその責は負い兼ねますので予めご了承ください。

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