名前を変えるということ。

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昨日、静岡鉄道から新静岡駅の新しい商業施設の詳細が発表された。
その名前は「新静岡セノバ」
「セノバ」?あれ?「センター」じゃないの??

「センター」とは、2009年の1月まで新静岡駅にあったショッピングビル「新静岡センター」のこと。
40年の歴史を持ち、静岡市民に愛されて来たが、建物老朽化に伴い、2009年3月に閉館。
2011年10月にリニューアルオープン予定。

今年1月までの三年ちょっと、静岡市民だった私達は
静岡市民の並々ならぬセンター愛をひしひしと感じてきた。
余所者のからすれば、一地方のショッピングビルに過ぎず、
京阪神のショッピングビルを見て来た私達には
ちょっとデカいスーパーくらいの感じだったのだが、
ちょっとでもセンターを見下すような発言をするものならば、
すかさず「センターをバカにすな!」と食い気味に抗われたものだった(笑)。

それは2009年1月のセンター閉館セレモニーに集まった大勢の人、
また閉館まで行われていた40年に及ぶタイムトンネル(年表の展示)を
親子三代で懐かしそうに見つめる様子を見ても、
静岡市民にとって「センター」は心の拠り所なんだということが感じられた。

で、今回の発表。
シネコンや東急ハンズなど目新しいテナントが目白押し。
「センター」は他の大都市のショッピングビルと
ひけをとらないスケールで還ってくる…はずだった。

この名称変更について、静岡市民はどう思ってるのか?
「セノバであろうと何であろうと、私はセンターと呼びますよ!」
やっぱり(笑)。

私達も静岡に居る間に「センター」のCMで流れる
「♪センタアー」というあのメロディを口ずさめるようになり、
「セノバ」って言われても何かピンと来ない。
やっぱり「センター」は「センター」なんだ。

僕にはもうひとつ同じように思っていることがある。
それは「ブレーブス」。

福本豊さんもこないだ発売された
「阪急ブレーブス〜黄金の歴史」でおっしゃってたけど、
ブレーブスの名前がなくなった時には泣いた。

今ではその後を継いだ「ブルーウェーブ」すらなくなって、
すっかり思い入れもなくなってしまった。
だから、「ブレーブス」は「ブレーブス」なんだ。「バファローズ」とは違う。
それはバファローズファンも同じ気持ちだろう。

名前ってそれだけ重要なんだと思う。
特に長い時間をかけて愛されて来たものの名前を変えるということは
人の心を繋ぎ止められなくなる可能性がある。
静鉄も悩んだんだろうけどね。

「セノバ」も目新しさはいいんやけど、そんな風にならないで欲しいなぁ。
でも、ここには静岡の地場の会社のお店が詰まっている。そこがまだ救い。

駅、バスターミナルもフラットになって優しくなった新しい「センター」。
多分、静岡の人達は、「新しいセンター行こっか?」って言い続けるんやと思う。
いや、そうであって欲しい。
そして、最終的にほんまに「センター」になっちゃうとかね(笑)。

ともあれ、「セノバ」。
地方都市のショッピングビルとして頑張って欲しいです。
遠くからですが、応援してます。

書いた人

1978年4月11日 大阪府高槻市生まれ 兵庫県西宮市在住

「豊かな移動」を突き詰める移動自体を楽しむ人。
鉄道が好きで北海道の出張に寝台列車を使ったほど。最近は飛行機にもハマる。
2019年から複職人に。移動系記事のライターをやってますが、喋ることが好きでイベントの司会も。

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